仮面ライダー・クロニクルズ(9)
制作第52話「対決!!雪山怪人ベアーコンガー」の草津高原ロケを最後
に佐々木剛氏は降板、藤岡弘、氏が主役に本格復帰する(ベアーコンガー 編は台本No.では51だが、実際の撮影は台本Mo.52のギルガラス編の方 が先)。所謂新1号編の開巻である。クランクインは1972年1月30日、山 田稔監督による放映第57話「土ぐも怪人ドクモンド」と放映第56話「アマゾ ンの毒蝶ギリーラ」の2本撮りはギリーラ編の小河内ダム・ロケから始まっ たと言われる。当然、第1話での小河内ダム・ロケを意識しての事であり、 見事にカムバックした藤岡氏へのスタッフからの配慮だったのだろう。
1971年12月下旬。東京地区で〈カルビー仮面ライダースナック〉の販売が
始まる。所謂〈表14局版〉のカード60種が発行された。図版は旧2号編の 合同撮影会における石森プロのスチールが中心だが、一部に講談社や毎 日放送の特写スチールも含まれる。
1971年12月25日、放映第39話「怪人狼男の殺人大パーティー」がオ
ン・エアーされる。
1972年1月1日、放映第40話「死斗!怪人スノーマン対二人のライダー」
がオン・エアーされる。
1971年1月上旬、山田稔監督による劇場版「仮面ライダー対ショッカー」
の撮影。たった三日間でクランク・アップしたと言われる。本郷猛が変身ポ ーズを初めて披露。生田スタジオのショッカーアジトのセットが二階建の新 セットとなる。
1972年1月10日、放映第46話「対決!!雪山怪人ベアーコンガー」のク
ランクイン。草津高原ロケを最後に佐々木剛氏が降板。
1972年1月13日、原宿の東郷記念館で〈仮面ライダー新年躍進大パー
ティー〉が開かれる。
1972年1月14日、MBS千里放送センターで定例の制作会議。
平山亨プロデューサーによって〈地獄大使〉役に潮健児氏がキャスティング
される。石ノ森章太郎氏から提出されていた〈ビッグゼロ〉のデザインを元に 高橋章氏が造形用のデザイン画を完成させる。
1972年1月30日、新1号編のクランクインとなる小河内ダムでのロケ。1
号ライダーのコスチュームは一新され、本郷猛の変身時の掛け声も〈ライダ ー変身〉に変更された。
(画像1)折田至監督による新オープニング撮影時のスチール。毎日放送に
よる番宣スチールかと思われる。
(画像2)放映第56話、小河内ダムで新品状態の新1号と改造サイクロン
号。講談社・大島カメラマンによる特写スチール。
(画像3)高橋章氏による〈ビッグ0(ゼロ)〉=地獄大使のデザイン画。
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