06.11.11 R122 足尾周辺散策。




小山でちょっと集まりがあり、解散したのはお昼過ぎ。

せっかくここまできたので少し足を延ばして足尾銅山へいってみることにしました。

小山からR50を走り桐生からR122で北上していきます。

桐生市内。R353との重複区間。



天気は生憎の雨。

R353と分かれると国道はわたらせ渓谷鉄道と平行しながら美しい渡良瀬川に沿って進んでいきます。

道の駅「くろほね・やまびこ」を過ぎると道沿いに草木(くさき)ダムがありますので
寄ってみましょう。

ダムサイトには展望台もあって観光客もちょっと足を止めたりしています。



周辺一帯は公園やキャンプ場なども整備されており
草木湖には噴水も。

で天端から下を。



天端は車道になっていますので渡っていきましょう。



草木ダムは重力式コンクリートダム。高さは140mと
なかなかの大きさ。



4門のクレストゲートのブルーが印象的。

すっかりダムマニアになってきました。

ゲートの上から覗いてみると。



う〜ん素晴らしい。

さてダムを後にして草木湖沿いに進み富弘美術館を過ぎると
草木湖に架かる赤い美しい橋があります。



草木橋。

橋の上から草木湖を眺めてみると。




鏡のように穏やかな湖面に折り重なる山々が静かに写っています。

こちらはこれから向かう足尾方面。



さて草木湖を過ぎ栃木県へと入って。



渓谷沿いの木々が色付いています。

こちらはわたらせ渓谷鉄道の鉄橋。





鉄道と国道の交差を過ぎて国道をそれ足尾市街へと入っていきます。

すると通洞の選鉱所付近に。




こんな吊橋が。

橋の銘はなかったのでなんという名前かわかりません。
かなり古い時代に造られたもののようですが。。。

下は板張りになっていてもちろん車は通れません。

ここで。

足尾銅山の遺構についてはマニアな方々が様々な解説をなさっているので
詳細はそちらを参考にしてみてください。

今回は特にマニアではない私が訪れた一般人からみた足尾銅山ということで。。。

この反対側に選鉱所があり覗いてみたい気持ちになりますがちょっと入れそうな雰囲気ではないので
そのまま先へと。

足尾銅山観光という施設があり観光用に坑道を見せてくれています。

時間は既にPM4:00を過ぎてしまっているのでここはパス。
次回入ってみたいと思います。

暗くなる前にまだ見たいものもあるし。。。

市街(といっても狭い道の両側に木造の建物が連なる道)を過ぎ再びR122とぶつかったところで
左折し県道250で間藤(まとう)方向へと。

事前に特に調べていたわけではないので地図を見ながらこっちかな?という感覚で進んでいます。

これが徘徊。
興味が沸けばまた訪れればいいの。。。

予想はあたり大きな建物がみえました。精錬所跡です。
精錬所は後で見ることにして。。。

本山精錬所の脇、古川橋を渡ると道は狭くなり林道へ突入。



本山鉱山神社跡地このあたりにも集落があったようですが平らになっているだけで
なんの痕跡もありません。


この山の下に総延長1000km以上に及ぶ坑道が眠っています。



道を更に登っていくと鹿が飛び出してきたりイタチ?のような小動物が前を横切ったり。。。

舟石峠に到着です。



足尾の山々には鉱山の遺構にはしっかり解説の看板看板が立てられてていて
なかなか勉強になります。




峠山頂から銀山平方向を望む。
道狭いですがちゃんと舗装されてます。

峠を過ぎ道を降り始めると美しい紅葉が。。。



人が訪れるのも稀であろう道沿いには赤や黄色に色付いたモミジが歓迎してくれているようです。

本山精錬所と国民宿舎かじか山荘を結ぶ林道舟石線。

なかなか素敵な道です。




かじか山荘に到着したところで林道を戻り本山精錬所を見に。

大分暗くなってきてしまいました。

林道の入口から。




鉄骨だけ残るのが精錬所跡です。精錬所の上には硫酸工場。

かなり崩壊が進んでおります。



煙突も見えます。過去には4本あったそうですが現在は1本だけ。

この煙突から吐き出された煙が足尾の山々を死の山としてしまったのですね。

現在では緑地計画が進められ少しずつ山には緑が戻りつつあるようですが
それでも荒涼とした山々が見られ足尾の悲しい歴史を物語っているようです。

ここからr250の終点松木渓谷まで進みます。

足尾ダム。



ここから先の道にはゲートがあり一般車の進入は出来ません。



なんとも荒涼たる景色。


足尾の街にはまだたくさんの人々の生活の営みが残っていますが
かつての輝きを取り戻すことはおそらくもうないのでしょう。

江戸時代の開山から400年以上を経て昭和48年に閉山。
町並みを見るだけで何か寂しげな気持ちにさせられます。

精錬所跡など過去には最も精彩を放ったであろう遺構をみると
その気持ちは更に強いものとなります。

何か寂しいような懐かしいようなそんな気持ちになる足尾散策でした。

午後の遅い時間からふらっとやってきましたがここは一日では
とてもその全てを見られるような場所ではありません。

廃道・廃線・廃鉱、足尾にはマニアをひき寄せるものがいっぱい。

来年の春にでももう一度訪れたいと思わせるそんな土地でした。





Drive めにゅ〜へ。