2008年の予防接種を間近にひかえた4月に入った頃。
それまで飲水量は多くて60ml程度だったのが70〜100ml超の日が出始める。加えておしっこの回数も1日3〜4回(稀に6回)だったのが3月半ばから5〜6回、4月になると6回〜が平均に。また、だっこやなでた時に右腎臓辺りがポコっとしてきた。この時はすこしばかり忙しく、病院に行けたのは5月の末。
●2008年5月24日

GPT→70U/I(8〜33U/I)
BUN→41ml/dl(13.1〜29.5ml/dl)
Cre→2.5ml/dl(0.9〜2.1ml/dl)

血液検査はまあ、高値安定、だったのだけれど、エコ−検査。
「右腎臓がでかくなってる」
直径4cmほど。
エコ−検査では幸い左腎臓は正常。
「いつ破裂してもおかしくない」のでやばい右腎臓は「できれば摘出手術を」。
ほっといても半年持つか否か。もちろん手術もリスクは当然ある。
そこで全身のレントゲンを撮ってもらう。
でっかくなった腎臓に腸が追いやられてるのがわかる。が、肺、腸など消化器官は問題なさそうなので手術は可能。
今回の検査でこうなる事を連れ合いも予想していたようで、翌々日に摘出手術を決断。

●5月26日(摘出手術)

朝食抜きで入院。
ごんちゃん、今まで外泊の経験殆どなし。10年以上前ペットホテルに預けたのだけれど、夜ホテルにご機嫌伺いの電話をしたらば「ごはんたべませーん、おみずものみませーん、うんちどころかおしっこしませーん、早く帰ってきて下さーい」。急遽予定を変更し翌日朝に引き取りに。以来ずーーーーーーーっと一緒。
なので、僕達が帰る時、欲目なのだが、ごんちゃんの眼差しがとても不安そう。とにかくお医者さんを信頼して。
手術開始予定は16時〜。1時間から1時間半ほどとの事。「何かあったら電話します。なにかあったら、ね」

やきもきしながら半日、「電話、鳴るな!」と念じながらパラパラ本をめくってみたり、掃除してみたり。連れ合いもベランダの野菜くん達の世話を何度も何度も。

17時から30分間は3分おきに時計とにらめっこ。んで、17時45分。電話、鳴らず。一安心。
18時、連れ合い、外せない用事で外出。
18時半には面会できると事前に聞いていたので、そそくさ病院に向かう(歩いて5分くらいなんです)。

「きれいに取れましたよ」
ピンポン玉くらいの摘出した腎臓を見せてもらう。
「猫は痛さに慣れちゃうっていわれるけど、これはけっこう辛かったんじゃないかな」
「手術はうまくいきました。見た限りでは他の臓器は左腎臓も大丈夫そうでしたよ。ともあれ悪性かどうか生検に回しますね」
などなど、手術の説明をしてくれたんだけれど、ごんちゃんの顔を見た途端、それも「にゃ」っていった途端、力が抜けてしまって。
月並みな「がんばったね」としか言えない自分が情けなかった。

術後検査
BUN→15ml/dl(13.1〜29.5ml/dl)
Cre→2.3ml/dl(0.9〜2.1ml/dl)

●5月27日
朝、二人で面会。昨日はさすがに麻酔から覚めたばかりで、フルフル震えていたのが、今朝はだいぶ落ち着いている。おしっこもうんちもしたとの事。
夕、二人で面会。すくっと立ち上がっている。しっかりしてるよう。術後の経過は良いそう。ただ「ご飯を食べないなあ」とお医者さん、ぼやいていた。家に帰れば食べてくれるかなあ。って。

たった二日間なのに、ごんちゃんがいないのは「だめ」です。精神が抜けた感じです。ごんちゃん依存症なのがはっきりしたです。

●5月28日
朝、二人で面会。元気になってる、と、思う。でも相変わらずハンスト。なので夕方強制退院、自宅療養に決定。わーい。
夕、家到着。

●5月29日
あんま食欲はわかないよう。そりゃそーだ、おなか切ったんだもの。

●5月30日
ご飯、食べはじめる。好きなご飯は、完食(1日で80gくらい/ドライ・ウェット)
夕、包帯を替えてもらいに通院。手術痕はきれい。腹巻き風の粘着包帯から、さらしの腹帯風ワンピース(いわゆるゴジラタイプ)にしてもらう。
結果、この腹帯が気に入らなかったようで、完璧に拗ねて、部屋の隅で立てこもり。夜、Tシャツの布で作り替えるも、やっぱりお気に召せぬよう。

●6月1日〜3日
腹帯からスパッツの足の部分を使って腹巻きに。やっと機嫌が直る。食欲モリモリ。

●6月4日
抜糸。血液検査
BUN→46ml/dl(13.1〜29.5ml/dl)
Cre→2.9ml/dl(0.9〜2.1ml/dl)

「腎臓がひとつになったので、負荷がかかってこの結果かも」との診断。
とりあえず様子見。

おしっこの回数6〜8回。多い、ぞ。ちょっと。

●6月7日
病院から電話。生検の結果が。
『腎細胞癌』

夕方、とにかく詳細を聞きに伺う。
「猫には珍しい事(症例がほとんどない)」
「取った病巣から見つかったって事で、転移してるかどうかはわからない」
「転移を予防する措置としてインターフェロンが一般的」
いずれにしても、摘出はうまくいったので、すぐにどうのこうのと言う状態では無い事。
まずは残った腎臓をケアし、BUNやCreの値を観察する方が先決だろうと結論。

おしっこの回数が多い事を伝え、翌日おしっこを持参する事に。

●6月8日

尿検は正常。やれやれ。
血液検査はうっかりして貰ってくるの忘れたけれど、
BUN、Creともに前回よりすこし高め。
エコ−検査では左腎臓は正常。
血圧を測ってもらう。腎臓の状態が良く無いと血圧もあがるそうな。血圧が上がると、腎臓に負担がかかるそうな。って悪循環。
ごんちゃん、病院が心底嫌いで、何度トライしても血圧が一定にならない。平均190位ってことでちょっと高め。血圧を下げる薬をもらう。

次回は2週間後6月半ば。

今の所、おしっこの回数は7〜8回。多め。
ご飯、腎臓ケア用のドライ、ウェットを何種類か病院でいただいたのだが、好みに合わぬ様で。
今までのご飯と交互に食べてもらっているのだけれど、食べたり食べなかったりで。うーん。
ネット通販で買ってみようとただ今チェック中。
ま、そんなこんなでありますが、とりあえず元気に回復してくれてます。
検査毎に更新しようと企んでおりますので。

参考までに
最初に疑った多発性嚢胞腎についてはコチラコチラ
後者のサイトは摘出されたごんちゃんの腎臓とそっくりでした。

腎細胞癌についてはコチラ
勝手にリンクしちゃいました。ごめんなさい。

ここまで08/06/12記

ご、ご飯が。

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