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2000年9月これまで乗っていたHONDAジョーカー90から250のスクーターに乗り換えました。その名はSUZUKIスカイウェーブ250。また高速を乗れるようになる。どこか遠くに走りに行きたいと思いながら季節は長い冬へ。やっぱり寒いとつらいよねオートバイは。(意気地なし)
そして2001年4月、ようやく春の暖かい季節が訪れ、湘南方面に桜を見にひとり行ってみることにした。
時は4月1日、前日の雨も上がり今日一日は天気らしい。最高気温も20度まで上がると言う。朝家族が起きる前にさっと仕度をし、だまってオートバイで家をあとにした。(置手紙をテーブルの上において)
駐輪場を出てまずは湾岸道路へ。大井南を過ぎて横羽線に進む。皮ジャンを着ているが時速100km以上だと寒い。う〜体が冷えるー!
左に横浜そごうが見えたら、その先の分岐を三ツ沢方面に。保土ヶ谷インターチェンジで横浜新道・横浜横須賀道路(通称横横道路)と進路を変え、朝比奈出口で降りる。一般道に出たら国道204号線へ。少し上っていくと右手に鎌倉霊園。ここの桜もきれいである。でもオートバイを降りず通過。そしてこの先の住宅街がすごい。何がすごいかって?家がすごいんじゃないよ。もちろんそこそこりっぱな家が建ってはいるけど。
片側1車線、道幅6メートルくらいの少し緩やかに坂になってるこの道は、まるで桜のトンネルのようだ。広めの歩道の両側に植えた桜の木は7分咲き程度だったけどすごい!来てよかった。あとで妻にこのことを教えたら怒るだろうなぁ.........。
次に向かう先は逗子マリーナ。横須賀線の線路を越えると小坪というところに出る。海はすぐそこ。なんだか潮の匂いがしてきた。車でも何回か来たことがあるがオートバイでは初めてだ。自然をじかに感じられ気持ちいい。風の強さ、町の匂い、気温と走りながら変わっていくのがわかる。これもオートバイならではの味わいだ。
線路を越えて5分と走らないうちに逗子マリーナに到着。ここはいつ来ても外国にいるような気分にさせられる。パームツリーの並ぶステキな道路、オシャレな建物、ヨットハーバー、そして海。南国のムード満点だ。彼女とデートするならいい雰囲気でるよ。
海のそばのプールは、2年に一度ユーミンのコンサート会場と化す。夏の逗子マリーナコンサート。このコンサートは冬の苗場のコンサートと並ぶほど人気だ。いや、2年に1回しかやらないからこっちのほうが人気かも。曲も夏の季節にちなんだ選曲で昔のいい曲をやってくれる。コンサートの終わりには花火も打ち上げられ、気分は最高潮に達する。でもなかなかこのチケットをとるのは大変なんだよね。
このプールのある場所から海を挟んで向こう岸にマンションみたいな建物と右の方に洞窟が見えた。すかさずデジカメで撮った。(今は残念ながらその画像はないけど)
たしかイギリス人のスッチー(ルーシーさん)が殺された事件があったのみなさん憶えてる?日本人の織原という容疑者が住んでいた建物とルーシーさんが殺されて埋められちゃった洞窟がそれなんですよ。私はテレビニュースでその映像を見たから確かだよ。びっくりしたなー。こんなの偶然目にするなんて。
腕時計をみるとお昼の12時を過ぎていた。どこかで昼飯をと思い、江の島まで行ってみることに。海沿いの国道134号線は相変わらず混んでいる。しかも今日は日曜日。
江の島大橋を渡ってすぐのヨットハーバー近くのレストランに入った。注文したのはうまくないスパゲッティとコーヒー。よくありがちな失敗例。トホホホ...........。
本当は昨日「王様のブランチ」で見た「江の島丼」を食べる予定だったんだけど、ひとりぼっちだし上に登っていくのもかったるくなってやめちゃいました。
とつぜん感傷に浸りたくなって防波堤の上がってみました。体育館座りをし海を眺め、潮風をいっぱいに浴びました。目の前にテトラポットが無数にあり、無理をすれば渡れます。自分の周りでは何組かのカップルが楽しそうに会話してます。
うーん。ひとりじゃつまらないな。と、ケータイを取り出しメル友のひとみにメールを打ってみる。(なぜ奥さんじゃないのかって?それは聞かないで)
何回かメールのやりとりをしていたら、今日は彼氏とこれからデートだという。ちょっとガッカリしたが「楽しんできて」とメールの返信をし遠くの海を眺める。
なぜか音楽が聞きたくなった。ここ湘南に合う曲はやはりサザンだろうな。でも急いでこっそり家を出てきたからMDとか忘れてきちゃったよ。聞きたかったのになぁー。
しょうがないので帰り道、ヘルメットのなかでサザンやユーミンの歌を口ずさんでみました(笑)。
家に帰ってからめちゃくちゃ怒られたのは言うまでもありません(涙)。 |
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朝からどんよりとした曇り空。降水確率40%。8時に文京区にある某営業所前で待ち合わせだ。
すでに市川氏は来ていた。時間に正確な男だ。たぶん遅刻とか今までしたことがないんじゃないかと思う。彼の愛車は白のYAMAHAマジェスティ。6月の終わりに納車されたばかりのピカピカの新車だ。そして私の愛車は紺色のSUZUKIスカイウェーブ250。ハンドルとマフラー、テールレンズをカスタムしてある。もうすぐこの相棒も2年目を迎える。
缶コーヒーとタバコをやってから出発することに。今回の行き先は山梨。途中でもう一人のメンバーのたんちゃんと合流する予定。彼は現在山梨に住んでいる。
幡ヶ谷から首都高に上がり、そのまま中央高速に入る。マジェスティは、まだ慣らし運転中なので速度を抑えて90kmくらいで流す。四輪車にどんどん抜かれていく私たち。ちょっと悔しいけどスピード出すオートバイでもないからゆっくりのんびり行くことに。
八王子を過ぎたところでバイクと車の接触事故があった。さっき私たちを抜いてったツーリンググループだった。渋滞している事故現場を横目で見ると、大型のオートバイが一台倒れていて、ライダーは右端に寄せられ仲間が介抱していた。意識はあるようなので、たぶんだいじょうぶだとは思うんだけど彼らのツーリングはこの事故でお流れだろうなと、他人事だけどかわいそうになった。
気を引き締めなおしてしばらく中央高速を走ると、たんちゃんと待ち合わせの谷村PAが近づいてきた。到着時間は石川PAからおおよその時間を言ってある。ほぼ予定通り着くとたんちゃんのほうが早かった。小さなPAだから簡単に見つけられた。彼のバイクはHONDAのブロス400。結構くたびれた感じで汚れている。おい、洗車くらいしろよな。
河口湖インターで降りた私たちは、たんちゃんを先頭に山梨の名産「ほうとう」を食べるためお店に入った。季節は暑い夏。食べ終わった頃は三人とも大汗をかいていた。
ツーリングルートはとくに決めていなかった。ただみんなで走れればよかっただけだから。すべて地元の地理を知り尽くしているたんちゃんの後ろをついて行くだけ。店を出て少し走り出すとポツポツと雨が降ってきた。道路の端にバイクを止めカッパを着る。再び走り出すと雨脚が強くなり、風も出てきてまるで台風の様。あまりのドシャ降りで走るのがやっとのことに。あのオウムで有名になった上九一色村にさしかかったところで雨宿り。衣服はカッパのため濡れなかったけど、グローブは雨水を含んでビチャビチャ。靴もスニーカーだから靴下までビチョビチョ状態。
多少雨が弱まったところで再出発。本栖湖から国道300号線の方へ。途中、道の駅「しもべ」でまた休憩。タバコを吸いながら雑談したあと今度は市川大門に向かう。かなりの山道である。どんどん上っていくとすごい霧が出てきた。もう5メートル先も見えない状態である。これじゃあ危険だってことで、来た道を引き返す。
たんちゃんちは三珠町ってところにあり、もうすぐってとこまで来ているのに迂回せざるを得なかった。彼は次に資料館なるとこに連れてってくれた。この資料館はお城の形をしているユニークな建物だった。かなり高台に建っていて、最上階からは三珠町の町並みがはるか眼下に見える。雨はあがっていた。
からだがムレて気持ち悪いので、とりあえずたんちゃんちに直行することにした。ウワサ通り大きい家だった。敷地内には工場まである。神社などに納める木の札を作ってるとのこと。
カッパを止めたオートバイにかけ、荷物を持って二階のたんちゃんの部屋におじゃまする。今夜の宿である。部屋の中をのぞいてビックリ!時が80年代で止まっているようだ。山梨の高校を卒業して、東京で就職するため家を出たときのまま、物一つ動かしてないんだって。当時流行っていたキャラクターやポスターなどがそれを物語っている。これを読んでるあなたにも見せてあげたい。ぜったい笑える。
軽く着替え、お風呂に入る用意をして今度は車で町に出かけることに。隣町におおきな温泉風呂があるという。我々はそこに向かった。帰り道でスーパーに寄り、今夜の宴会の買出しとたんちゃんちへのおみやげを買った。
部屋で軽く酒を飲みたのしいひとときを過ごした。8時頃になって、市川氏が急に横になった。そしてその後起きることもなく、こっちも無理に起こさなかった。じじい...........。10時すぎに私もたんちゃんも寝ることに。
翌朝、早くに市川氏に起こされた。彼は4時から起きているらしい。
顔を洗って歯を磨いたあと朝食だ。下でたんちゃんのお母さんが作ってくれた朝ごはんをみんなでいただいた。おいしかった。そして何よりたんちゃんのお母さんがいい人だったのを今も記憶に残っている。また来年もお世話になりますと約束をして、出発の準備にかかる。今日は朝から快晴だ。やっと夏らしい空と太陽に気分は上々。やっぱり天気だとオートバイは気持ちいい。
たんちゃん、私、市川氏の順で甲府の街を走り、笛吹川フルーツ公園まで行った。
帰りは雁坂トンネルを抜けて埼玉に予定だ。たんちゃんとはトンネル手前の道の駅「みとみ」で昼飯を食ってお別れ。
雁坂トンネルは、山梨と埼玉の県境にあり、有料(二輪車560円)のトンネルだ。このトンネルを出ると秩父はすぐそこ。市川氏のリクエストでライン下りで有名な長瀞に行ってみた。はじめて行ってみたがこれといっておもしろくなかった。やっぱり男ふたりだからだろうか。
少し休んで花園インターから関越道で帰ることに。川口Jctから外環で三郷まで。なぜか市川氏宅に寄るはめに。まぁー、一度は見てやろうと寄ったところびっくり!三階建てのでけー家。
二階、三階が住居で一階がガレージ。このガレージ、くるま3台入ってさらにバイクを4台くらい置けそうな広さ。たまげたね、このオヤジには。冷たい飲み物をいただいて、時計を見ると5時近かった。また来年も3人でツーリングしようと約束し家路についた。 |
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朝6時に目覚ましの音で目が覚めた。天気予報通り今日一日晴れそうだ。まずは国道16号線に出て集合場所であるデニーズ「つくし野店」にオートバイを走らせた。信号待ちのたびオートバイの利点を生かして先頭に出る。待ち合わせ時間は8時だ。6時45分に家を出たから余裕で着くだろう。
一番乗りは縄くんだった。かなり早くに来たみたいで一通り食事を終えてコーヒーを飲んでいた。彼とは同期入局だがあまり話したことはない。職場もいっしょになったことがない。でも久々に会ってみてなかなか感じはよさそうだ。私は4番目の到着だった。その後続々と今回のツーリングメンバーが集まってきて各々デニーズのモーニングセットを注文しだした。
行き先は福島の郡山。10人10台の中年暴走集団である。ちょっぴりハズカシイ。いままでたくさんの人数でツーリングに行ったことなどなかったのでなんかワクワクするものがある。オートバイは250cc以下の小さいやつばかり。9時に出発し一路国道6号線を北上する。通称水戸街道ってヤツ。やっぱり水戸あたりまでは道が混んでいた。水戸市内から国道118号線でほぼ一本道。ここからは快調に進んだ。途中2回ほどコンビニで休憩をとる。国道沿いの袋田温泉で昼食タイム。温泉には入らず食事だけ。私はとろろそばを食べた。
棚倉町を過ぎたあたりからあちこち道路工事をやってて片側1車線の道路はたびたび足止めをくらう。
予定では「あぶくま洞」に寄って宿へ直行するはずだったんだけど時間がなくなり翌日に変更。がむしゃらに走り今回お世話になる「ホテルラフィーネ郡山」に到着したのが5時。もう日が落ちてかなり暗くなっていた。そして寒い。はじめて訪れた郡山。案外都会じゃん。
あさ家を出てからなんと10時間以上も走っていた。距離にして270kmをゆうに超えてた。あー疲れた!からだは完全に冷え切っていた。夕食はホテルのレストランで和食を注文。6時からである。その前にお風呂でも入って体を温めるとするか。おや!この宿、お決まりの大浴場がない!?がーん!部屋についてるユニットバスしかないなんて......。
仕方ないんで夕食後にホテルから1.2km離れた温泉風呂へ歩いて入ることになった。
あー風邪ひかなきゃいいんだけど。
いちおう温泉だったからしばらくは体がポカポカしてなんとか湯冷めせずにすんだ。このあとは部屋で軽く宴会だ。改めて自己紹介をみんなで順番にし、今日一日の走りの感想やバイク談義で大いに盛り上がり楽しい時間が過ぎていった。そうそう例の市川氏は宴会には参加してません。なぜなら例のごとく早くに寝てしまったから。まずこの男、マイペースである。寝るのが早すぎ!7月にたんちゃんのいる山梨へ一泊ツーリングに行ったときも8時に寝た。以前キャンプに行ったときも8時。しかし今回は記録を更新し7時半にご就寝なり。幼稚園児より寝るの早いんじゃないの?毎日晩酌してるらしいんだけど酒弱いんだね。
翌朝は7時起床。4時起きの市川氏に叩き起こされた。まだ眠いよ〜。
外は曇り空。予報では昼から雨。今日は昨日時間がなくて行けなかった「あぶくま洞」へ。8時にチェックアウトし、防寒も兼ねてカッパの下だけ装備。いざあぶくま!しゅっぱーつ!!
あぶくま洞は全長600mの洞内に、種類と数の多さでは東洋一ともいわれる鐘乳石が続いている。中の温度は一年を通して15度で、夏涼しく冬暖かい。
すばらしい自然が創る美を鑑賞し、いよいよ帰路につくことに。ここからいわきまでの県道は最高によかった。川あり山ありで単線の磐越東線の線路と絡み合うこの道は、もう一度走ってみたいと思わずにはいられないほどよかった。ところどころ町や村を通り過ぎるのだけど、爆音撒き散らすこのバイク集団は絶えず人々から注目を浴びた。小さな子供なんか両手で耳をふさいだり、ある小学生の男の子など指さして何台いるか数えてたりもしてた。畑仕事のおばあさんもオートバイの集団が通り過ぎるまで手を休めて見送ってくれた?
いわき市内にはいると予想通り雨が降ってきた。ここから国道6号線で目指すはわが家。勿来を過ぎたとこで昼食。1800円のあなご・えび天丼(ふんぱつしました〜)を食べたのだけど、これがまたボリューム満点でとてもうまかった。食べてる最中に外はドシャ降りの雨に変わった。東京まで180キロとさっき標識があったっけ。まだまだ遠いぞ......。
このまま下の道で帰ると何時に家に着くかわからないので、私と市川氏の二人だけ常磐道北茨城ICから乗って帰ることに。他の連中は何時に家に着くのかなぁ。
常磐道の途中から雨も上がり、最終的に家に着いたのが午後6時。全走行距離588km。
やっぱり旅は楽しい。それもオートバイならなおさら。気の合う仲間なら最高。そんな年一回の「おともだちツーリング」、来年も誘ってくれるかな?
参加メンバー
水道局:丸沢(TDR80)、縄(グランドアクシス100)、市川(マジェスティ250)
岩崎(スペイシー125)、安藤(スカイウェイブ250)、石川(BW'S100)
町内会:塙(ゴリラ改)、やりた(ゴリラ改)、長谷川(スズキ125)
山田(フリーウェイ250) |
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今回は前回(山梨)よりちょっと遠い長野ツーリングを計画してみた。長野といってもほとんど山梨県よりにある八ヶ岳なんだけどね。メンバーはいつものTEAM221の3人。
まずは市川氏といつもの営業所前に朝8時に待ち合わせる。が、行きの京葉道路が大渋滞のため待ち合わせ時間には間に合いそうもない。料金所すぎの3車線がぎっしり車で埋まってる。まあバイクだから車と車の間をすり抜けていけばいいんだけど、速度が40kmくらいしか出せない。おまけに京葉道路を降りてからも信号についていない。こりゃ集合時間には間に合わないなと心の中でつぶやく。
蔵前にさしかかったところで胸ポケットに入れたケータイ電話が鳴った。車ならさっと取って電話にでられるんだけどオートバイは不便だねこんなとき。胸ポケットの中で何度も震えるケータイにせかされて急いで路肩に停車し、グローブをはずし、ヘルメットを脱いでミラーにかけ、さあ電話に出ようとしたとたん切れちまった。なんかムカつく。これはオートバイに乗ってる人じゃないとわかんないよね。
着信はやはり市川氏だった。生意気にケータイなぞ使いよって。「あーごめん、ごめん!道が混んじゃっててさ。あと10分くらいで着くからさ」さっと言ってさっと切る。これでも相手は先輩である。(笑) 30分遅れで到着し、自販機の缶コーヒーを1本とタバコを1本やってから出発。
先々週から天気はずっと不安定で毎日のように変わる天気予報。今朝も曇り空。あー雨降りませんよーに。
まずは下道を調布インターに向かって走る。先月来たばかりの京王線「柴崎」のあたりを通過したとき、メル友のえりちゃん(現在音信不通)を思い出した。いまは何してるのかなー彼女は...........。
調布インターから中央道に入り、もう一人のメンバーたんちゃんとの待ち合わせ場所である双葉S・Aに向けてひた走る。空は相変わらずの曇り空。いまにも雨が降ってきそうだ。サービスエリアに入りたんちゃんを探す。いたいた!二輪専用駐輪場で彼を発見。少し待たせちゃったみたい。ちょっと元気がないような感じがするのは気のせいだろうか。いつものたんちゃんじゃないみたい。
このあとたんちゃんの様子が変だと確信するまではかなり時間がかかった。
今回の長野ツーリングは一方的に私が決めた。なぜなのかというと、97年にTBSでドラマ「青い鳥」をやってたときのロケ地に行って見たかったからである。
ドラマ終了後何年かして、偶然レンタルビデオ屋で「青い鳥」のビデオを発見。ソッコー借りて見終わったとたんハマリました。このドラマに。名作です。感動します。
今年の春先にまた借りました。そして決意しました。よし!夏のツーリングは長野にしよう。「きよすみ」の駅に行こう。(本当の駅名は信濃境といって中央本線の小淵沢駅の次)
そうして私はインターネットで情報収集にあたり、今回お世話になるペンション「ラクーン」にたどり着いたのであった。このラクーンさんのオーナー(まだ若い)がとっても詳しい人で「青い鳥」ほか長野をロケ地とした有名ドラマの数々をホームページで発信しているのである。
小淵沢インターを降りたところでやはり雨がふってきた。あーまたかいな!誰だぁ、雨男は!(自分だったりして) 途中やんだりもして、とにかくまっしぐらに「きよすみ」に向かう。そして記念写真をバチバチ撮る。市川氏とたんちゃんは何がなんだかわからない様子。彼らには悪いけどひとりはしゃいじゃいました。年甲斐もなく。落ち着いたところで事情を説明するがあまりよくわからないみたい。第一ふたりともそんなドラマ見たこともないし、知らないしって顔してた。
感動を独り占めした私は、隣町の富士見町においしい信州そばを出すところがあるからと二人をお昼に誘った。誘ったけどおごるわけではない。すべて割カンである。これもラクーンさんのHPで紹介している「まるじん」という手打ちそば屋に予定通り入った。そしておすすめのもりそばを注文する。はじめて食べる田舎の信州そばは不思議な味がしたが美味かった。けっこう量があって残しそう。でもたんちゃんががんばってくれない。食欲がないらしい。おかしいぞ!たんちゃん。
食べ終わったところで店を出ると雨が本格的に降ってきた。これからがすばらしい景色を見ながらの走りが始まるところだったのに。あー残念。しょーがないのでチェックインには少し早いが一路ペンションに向かった。
ほとんど車は走っていない。晴れてれば最高なのになと心の中で思いながら進むと日本最大級のペンション村に到着した。すごい数のペンションである。看板には数え切れないほどの名前が書かれている。「ラブバード」「風の小僧」「キッチンPaPa」などたくさん。昔ペンションが流行っていた頃はよかったのだろうけど今見るとハズカシイ名前ばかりである。
その中の「ラクーン」の場所を見つけバイク3台をきれいに並べチェックイン。チェックインの時間には1時間くらい早かったのだけどオーナーが心よく迎えてくれた。いま考えると男3人ていうのはちょっとへんでありハズカシイものがある。しかも高原のペンション。
うーん!高原のペンション。なんてステキな響き。も、もしかしたらフリフリスカートのおねーちゃんやら新人のOLおねーさんなどがワンサカいて、オレたちモテモテ? なんて甘い幻想は入ったとたん吹っ飛んだ。今日金曜日は我々3人だけらしい。がびーん!そうだよな。平日だし、夏休みにはまだ早いし。で、オレたちのちょっとした夢ははかなくも崩れ去ったのであった。
スケベ心を持つ3人は(笑)何もすることがないので近くの温泉浴場に入ることにした。その話をオーナーに話すと車を出してくれると言う。やっぱりペンションはアットホームだ。我々3人はお言葉に甘え連れてってもらうことにした。そしてあっという間に温泉浴場に到着し、帰りは歩いてかえるからとお礼を言って、広々とした湯舟につかり今日の走りの疲れをとった。
ペンションの部屋に戻りケータイをチェック。あれ!?電波の入りが悪いぞ!窓際に置いてやっとアンテナが1本立つか立たないか..........。
夕食まではまだ時間があり、私とたんちゃんは食堂でビールを飲みながらペンションによくあるおもちゃ(知恵の輪、木のパズル、ルービックキューブetc)で時間をつぶした。その間にもたんちゃんはケータイを放さず何やらメールしている。なんかアヤシイぞ!?
おもちゃに飽きた私とたんちゃんは再び2階に上がり夕食の準備ができるまでの間部屋で待つことに。市川氏は一人テレビを見ていた。たんちゃんはケータイいじり。そして電池が切れそうだと騒ぎ出した。そりゃそうだろう!ずぅーっといじってりゃなくなるわな電池も。あせってきたたんちゃんは充電器を忘れたらしく私に持っていないか?と言う。「残念ながらFOMAのしかないよ」と言うとそれでもいいから貸してと。
オイオイ、無理だよ合わないよ!ましてオマエのケータイ Tu-ka じゃねーかよ!
しばらくしてお楽しみの夕食が始まりました。食堂には我々3人だけ。さみしー!!
でも料理はボリュームがあっておいしかった。テレビは阪神vs巨人戦をやっていた。メチャクチャ阪神が強い。あの二人は巨人ファンなのでメシ食ったらさっさと部屋に上がってしまった。
私はテレビを見ながらオーナーとドラマ「青い鳥」について語った。野球放送終了後はオーナーが作ったDVDも見せてもらって楽しいひと時を過ごした。
部屋に戻るとあの二人はすでに寝ていた。まだ10時半なのに。
「ブー!ブオー!」 誰じゃ 寝ながら屁こくヤツは?そのうちいびき大会が始まった。うるせーなぁ!これじゃ寝らんねーよ!まったく!ってオマエはイビキをカカナイヒトナノ? は!?
翌朝また市川氏に起こされた。彼は5時には起きていたらしい。ふー。
あれ!たんちゃんがいない!?市川氏に聞くとたんちゃんはさっきオートバイでコンビニまでインスタント充電器を買いに行ったとのこと。外を見ると雨は上がっていた。そしてすぐたんちゃんがうれしそうな顔で戻ってきた。
食堂に行くとビックリ!客が増えてる。金曜の夜11時すぎにチェックインした客が男女合わせて7人いる。このペンションは金曜素泊まりの2泊3日1万円コースがあるらしい。我々はこの朝食を食べたらチェックアウトである。
ペンションの前で記念撮影。ペンションのホームページに載せるのが決まりらしい。いつ載るのか楽しみである。
そしてもう一度「きよすみ」に寄ってから八ヶ岳アウトレットセンターに行ってみた。Tシャツが安かったのでおみやげに買った。たんちゃんも買っていた。昔よりオシャレになったみたい。
誰に買ったのか...........?
たんちゃんは急に用事が夕方入ったらしくS・Aで昼飯をたべて解散ということになった。途中高速のインター付近で走りながらたんちゃんにバイバイをし私と市川氏は東京に向かって走るのみ。首都高に入り市川氏と別れ、家に着いたのはまだ日も落ちない5時前だった。
ウワサではたんちゃんは○妻に夢中になっているという。(ホントかどうだか)でも今回の行動は怪しいところが多かったので本当かも?あの大食いのたんちゃんが昼飯もちょっとしか食べなかったし。恋の病?
私は声を大にして言う。「たんちゃん!○妻だけはやめた方がいいぞぉ〜〜〜〜〜!!」 |
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待ちに待ったツーリング。今日もいつものメンバー3人で東伊豆方面へ。天気は晴れ時々曇りということでカッパを着ずに済みそうだ。
市川さんとは今回中央道石川PAに9時待ち合わせ。家を7時に出るも8時半に着いてしまった。二輪専用駐車場までオートバイを進めるとなにやら見慣れた春日部ナンバーの白いマジェスティが。早っ!もう来てるよあのオヤジ(笑)。マジェの隣に並んで置きヘルメットを脱いで辺りをキョロキョロ見渡すと市川さんが向こうから缶コーヒー片手にやってきた。聞くと8時に到着したらしい。たんちゃんとはこの先の谷村(やむら)PAに11時待ち合わせだからまだ時間がある。僕は朝食をとってなかったのでPAのドトールで軽く食べた。その後市川さんと雑談を交わしながら腕時計をのぞくと午前9時になろうとしていた。
そろそろ行きますかと仕度し石川PAを出た。時速100km弱で走ると谷村PAには10時に着いてしまった。げぇー1時間も早いよ〜。
たんちゃんの携帯にメール、TELしようにも向こうは走ってる最中だから車のようには電話に出られないだろうと思いとどまり、ここで一時間待つことに。
少し早く来ることを願いつつも約束の時間11時きっかりにたんちゃんは現れた。が!オートバイが違う!?
聞けば2日で車検が切れるのを忘れ急きょ職場の女性に借りてきたのだという。スケベ心でどんな人って訊ねると歳は30で既婚者だと。なぁーんだ(笑)。残念!!
一服したところでいよいよ出発。ルートは富士吉田からそのまま東富士五湖道路を通り御殿場方面へ。深沢からくねくね山道で箱根スカイライン、芦ノ湖スカイライン。
お昼ごはんは道の駅箱根峠でおそばを食べる。
オートバイにもガソリンを食わせてあげる。なんと驚いたことにリッター30kmも走っているではないか。すげぇー!家のくるま(アストロ)なんて4〜5kmしか走らないから感動です。みんな満腹になったところでさあ出発。国道20号線で熱海方面に向かいます。それにしても天気も良くちょー気持ちいい!。
熱海峠から伊豆スカイラインで終点天城高原へ。平日金曜日ということもあって車は少なく快適な道です。
宿に直行するには早すぎるので、雑誌で調べた今井浜の絶景露天風呂に行くことにしました。国道135線に出ると海が見えてきました。
左手に海を眺めながらしばらく行くと下河津漁港の近くにある「サンシップ今井浜」を見つけました。入浴料は3時間千円。船の形をしているその建物から数十メートル小道を行くと、そこには断崖絶壁の眺めのいい露天風呂。←これは雑誌に載ってました。
先客もなく貸切状態。けっこういい波が沖にはあり数多くのサーファーがいました。時間がないので内湯には入らず今回宿泊する都共済の「大川荘」へGO!
途中コンビニに寄って焼酎とつまみを購入し宿に着いたのは6時ちょっと前だった。6時半から食事にしてもらいその前に宿の温泉で疲れをとる。
料理は思ったよりも量もあり追加で頼んだ特別料理の「さざえのつぼ焼き」「えだ豆」も含めておいしかった。特別料理やビールを頼まなければ2千円ちょっとで宿泊できるなんて....ムフフフ。
いつも通り市川さんは8時就寝となりました。体内時計がそうさせるんですね。恐ろしやご老体。時々寝返りをうつとき見える白いブリーフが悩ましい(笑)。
ここ大川荘は思ってたよりもよかった。部屋からは川、海、鉄道などが見えるし夏はプールもあっていいところだと思う。そしてなによりも安い。
夜中の大雨もあがり朝は薄日も差してきた。8時に朝食をとり9時にチェックアウト。なんだかんだで御一人\3784のお会計。でも安いもんだ。
今日の予定は熱海の「わんたんや」。国道135号線をひたすら右手に海を眺めつつ北上。約1時間で熱海に到着となった。
まだ昼飯には早かったので、かねてから行って見たいと思ってた「熱海秘宝館」におじさん3人組はセット料金1800円を支払いロープウェイで上るのであった。
どんなところであったかは僕の口からは言えません。また、撮影も禁止されてるので画像もありません。18歳以上の人は是非話のタネに一度は行って見ましょう。
時計をみるともう11時半。「わんたんや」に直行です。が、しかしお店の前はすでに長蛇の列。遅かった。いつお店に入れるかわからないのであきらめふつうの食堂でラーメンを食う。残念!食後おみやげを買って帰ろうということで「あたみや」の饅頭を。ここも有名なお店です。一個がおおきく甘さ控えめでとてもおいしいです。隣の干物やさんではたんちゃんと市川さんがなにやら干物を買ってるようだ。ちなみにふぐのほしものがおいしい。
たんちゃんとはここ熱海でお別れなので、最後に来宮神社に寄って樹齢二千年という大楠を見せてあげることに。お賽銭箱にお金を入れ直径20メートルあるその木を一周する。こうすることによってお参りした人は長生きできるらしい。なんせ二千年もの長きを生きてる木だから。
昔借りてたマンションの前の信号機でたんちゃんは直進、僕と市川さんは左折し別れる。
帰りのルートは右手に海コースで、熱海ビーチライン、真鶴道路、西湘バイパスと有料道路を乗り継いでいく。西湘バイパスの料金所を過ぎ大磯あたりから渋滞が始まったので下道の国道1号線に迂回する。でもここでも渋滞。そして戸塚から恐れていた雨が降ってきた。やっぱりカッパのお世話になってしまった。これで毎回ツーリングの度雨に降られる記録を更新。いったい誰なんだろう雨男は?
しばらく渋滞の道を行くとやっと横浜新道の標識が見えてきた。もちろんこれに乗りここからはスイスイと車が流れる。そのまま下道に降りることもなく首都高神奈川線に続く。湾岸道路分岐に差し掛かり市川さんに片手で合図を送り別れる。大井南の料金所で雨もあがりカッパを脱ぐ場所もなく家まで一本道。4時半すぎに我が家に到着。全行程503.9km。有料道路にかかった費用7710円。お疲れ様でした。
お知らせ!
わがツーリングクラブ「TEAM221」に新メンバーが一人入ることになりました。同期の鈴木宏道くんという妻子持ちのおじさんです。
次回はたんちゃんの希望で長野・群馬あたりになりそうですが楽しみです。
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少し早めの起床でオートバイの掃除を行い家を出たのが7時をちょっと回ってました。たんちゃんとの待ち合わせは中央道の双葉サービスエリアに10時。今回のツーリングには市川のじーさんは来ません。
中央道を快調に走っていて気がついたんだけどなんだか肌寒い。たしかにいつもよりスピードを出してはいるが天気予報では気温は20度以上あがるようなことを少し前には言っていたような。。。トレーナー1枚もってくるんだったなと後悔した。
家を出て最初に停まるPAは石川と決めているんだけどすごい混みようでオートバイすら置くスペースがない。仕方ないのでスルーパスして次の藤野PAでトイレタイム。相模湖を過ぎたあたりから道は山間部へと変わる。カーブも増えてくる。ふと「500R」の標識が目に留まったとたんミスチルの「ロードムービー」(知っている人は知っている私のテーマソング)が頭の中を流れた。そしてヘルメットのなかで口ずさんだww。
燃料計をのぞくとガソリン量が残り少なくなってきたので談合坂SAで給油をする。ここでは給油のみですぐ出発。また走り出すと時々二人乗りのオートバイを見かける。後ろに女性を乗せて走っているの見るとなんだか微笑ましい。
勝沼ICを過ぎたあたりからももの木がちらほら見えてきた。桜より色が濃いピンクなのですごくきれいだ。桜の木も時々みかけるが山梨では東京あたりとおなじでもう見ごろを過ぎてしまっていた。高速からの景色を堪能してたらもうすぐ双葉SAが近いとの案内板を左手に確認した。あと数キロのところの合流から一台のオートバイがあがってきた。100km以上のスピードだったからほんの一瞬だけど、たんちゃんのオートバイだったような気がする。時計に目をやると約束の時間にちょうどいい頃合だった。
10時ジャストに待ち合わせ双葉SAに到着。そして遅れること数分でたんちゃんが到着。話をするとやっぱり先ほど見たオートバイがたんちゃんであることがわかりウケた。
朝ごはんを食べてこなかったので軽い食事と今日の計画を立てるためサービスエリアの建物の中に入った。数日前から構想を練ってた長野の白馬方面へのツーリングをたんちゃんに話をしてみたらOKしてくれた。まずは中央道を松本で降りる。でも途中の諏訪湖SAで休憩を一度とるということで寄ってみた。下り方面のSAは高い位置にあって、そこから上り方面のSAを見下ろせるようになっている。そしてすぐ横は諏訪湖である。生まれて初めてみた。ここのSAは上下どちらにも温泉がついていて入ることができるらしい。温泉は後でのお楽しみにとっておくことにして一服ついてすぐ出発する。
松本といえばリキの彼女(のんちゃん)の実家があるとこだ。ICを降りて国道158号線を新村方面に向かう。新村の交差点で48号線を北上し321号線に合流。南安曇郡三郷村の農村地帯をゆっくり流す。ところどころに「アップルランド」なる建物があるんだけどあれはいったい何だったんだろう?2台のオートバイは今度は大町方面へと向かう。渋滞もなく快適な広域農道だ。そして道は国道147、148号線に合流する。別名糸魚川街道と呼ばれていて途中大糸線の鉄道と併走するこれもすてきな道路だ。青木湖を過ぎるといよいよスキーの町白馬についた。
目的地は長野オリンピックのとき感動を与えてくれたジャンプ競技会場を見学すること。この辺はまだ雪もあり気温も低い。
僕とたんちゃんは500円ずつ払いいっしょにペアリフトに乗っかった。なんだかわくわくする。ノーマルヒルとラージヒルの間を上がっていく。間近でジャンプ台を見るとほんとすごい!よくこんなとこを選手は飛んでこれるなと思った。ぜったいやりたくない(出来ない)スポーツだ。ふと98年のこんなシーンを思い出させた。あの時は会社を休んで見てたっけな。ひとりテレビの前で感動して涙を流したよ。リフトをスキー板を履いてない靴でへんな風に降りると、今度はエレベーターで3階に上がります。この階はラージヒルの滑走路を見学できます。ほんと足がすくみあがるほど怖いです。上からのぞくとランディングバーンなんて見えません。たんちゃんは高所恐怖症のせいか震えていましたwww。もう二度と来ないって。リフトからは最長不倒距離(バッケンレコード)を示す看板を見れます。もちろんあの原田の名前が書いてありました。もうちょっとで平らなところに近いです。ほんとすげーや!
時計を見ると3時を過ぎていました。「おびなたの湯」に入る予定でしたが山梨に戻る時間がなくなりそうだったので帰ることにした。気温もまた下がり寒い。けっこう山梨から遠いんだね。よく考えたら県が違うんだもんねww。帰りの道は豊科から長野自動車道に乗って中央道の甲府南で降ります。そのころは日も落ちてきて寒さが最高潮に達していました。首と肩がこれでもかってくらいこって涙が出そうです。あー早く温泉に入りたい
やっとたんちゃんちに着いたのは6時を過ぎていた。約2年ぶりのたんちゃんちは何も変わっていなかった。玄関先でお母さんとお父さんが暖かく迎えてくれた。
2階のたんちゃんの部屋へ上がり一服してお風呂にいく仕度をする。これから行く温泉は去年の夏にオープンしたという「みたまの湯」。なんとたんちゃんの実の妹(隠しだま)が車でつれていってくれるという。「みたまの湯」の源泉は茶色だ。なんだか薬湯に入っているようだ。ここは高台に建っていて湯舟から甲府盆地の町並みが見渡せる。夜景はとてもロマンチックできれいだ。湯温はそれほど熱くないので長くつかっていられる。体がほぐれていくのがわかり体中の血行がよくなっていくのも感じる。元気が出てきた。
お風呂からあがるとふたりで食事処で酒を交わした。そして話題は今日一日の走りについてだ。途中からたんちゃんの両親もみえて帰りは車で送ってくれることに。またもラッキー!しかも飲み食い代もだしてもらった。さすが町会議員!お金持ち!?
部屋に戻ると下からたんちゃんがワインボトルを1本もってきた。疲れていたせいか酔いが早い。ボトルの底から5,6センチ残し深い眠りについた。
翌朝は軽い二日酔いか朝飯をパスし、10時にたんちゃんちをあとにした。「またいらっしゃいね」と言ってくれたたんちゃんのお母さんの笑顔が印象的だった。
本日のコースは桃の花を見ること。ツーリングマップルで道順を確認し有名な一宮へ。「桃源郷公園」に行ってみたけど公園内には桃の木はなく周りにあるだけ。ちょっと期待はずれの場所だった。でもひっきりなしに満車の駐車場に入ってくる車をみるとここって人気スポットなのかなとふと思った。でも二度と行かない(笑)。30台以上のハーレー軍団とと入れ違いに次に近くの「ももの里」なる日帰り温泉に行ってみた。「みたまの湯」から比べるとこじんまりしたところだけど露天風呂から桃の木が一面に見れるちょっといい温泉だった。
お昼近くなっておなかがすいてきたので名物「ほうとう」を食べに石和に向かった。石和温泉のそばを笛吹川が流れているんだけどけっこういいカンジです。その川沿いに一軒のほうとうの店を発見。店はたいへん混んでいた。だいぶ待って案内された席は6人掛けで後ろに並んでた中年のカップルと相席になった。その二人は恐縮していたが僕らは愛想よくした。注文をとりにきたおばさんにほうとう二つを頼んだら隣のカップルはいろんなものを注文していた。ほうとうはなかなか出来上がらなかった。隣は次から次に飲み物や食べ物が運ばれてきた。ほうとうが出来るまで次にどこ行くか地図をながめながら話をしていたら相席の中年女性がにんにくのついた野沢菜を小さいお皿にのせて僕らにくれた。それをきっかけに4人で旅の話が始まった。その前に聞き耳をたてていたのか僕らがバイク乗りだと知るとその女性は「いいわね、オートバイは。渋滞なんか関係ないんでしょ?若いからオートバイでいろんなとこへ行けてうらやましいわ」とやたらテンションが高く陽気に話しかけてくる。あのー私はあなたが思ってるほど若くはないんですよww。
話の途中でほうとうがふたつ運ばれてきた。注文してから30分も待たされた。いつも食べてるほうとうよりきのこがやたら多く入っている!?おかしいな、あそこの「小作」と違う系列なのかなと悩みながら食べ終わって店の看板を外で確認したら「山作」という店だったwww。
出発の準備をしているとあのあやしい中年カップルが出てきたのでお礼のあいさつをして別れた。会話の中身からどうも夫婦ではないみたいだった。
最後に行く場所は勝沼の「ぶどうの丘」に行くことを店の中で決めていた。そこも小高い丘の上にあって町並みがよく見渡せる。いちめん桃色の世界がそこにはあった。この時期山梨は上空から見たらさぞかしきれいだろうと思った。しばらくそこで景色を眺めたあといよいよこのツーリングも終わりだ。丘を下り国道20号線に出たら右折し空いた2車線の道路を併走して走る。すぐに勝沼インターが左前方に見えてきた。ちらちらと右にいるたんちゃんを見やる。彼はまだ前方を見ている。そしてインター入り口が20メートルと迫ったときもう一度たんちゃんを見た。と同時に彼もこちらを向いた。僕は右手の指を目の高さまであげた。たんちゃんも左手をあげ別れの合図を送る。ありがとう、気をつけてと心の中でつぶやきゆるやかなスロープを駆け上がり料金所のゲートに向かった。ここからは行きと同じく一人だ。時計を見ると3時15分前だった。天気は昨日とうって変わってあたたかい春の陽気。最高に気持ちいい。金曜日にプラグ交換とエアフィルターをきれいにしたおかげでマシンの調子もいい。やや目を三角にして自宅マンションの駐車場に着いたのが5時ちょうどだった。 |
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朝6時出発。行き先は500km以上先の山形県。このツーリングは5年前に計画を立てやっと今回実現することができました。
2003年大型自動二輪の免許を取り、翌年待望の750ccのオートバイを手に入れ、あちこち直したりしてなんとかロングツーリングに耐えるまで愛車をリフレッシュさせました。
天気予報では関東は晴天が続くが東北地方はくもり一時雨のぐずついた天気になっていたので少し心配でした。出発の見送りもなく両手にヘルメットや荷物をたくさん持って、ひとり駐輪場に向かった。朝からいい天気で暑い。
まずは国道14号線から湾岸習志野インターに入る。そして中央環状線から東北自動車道へ。次の下道は新潟だろう。郡山インターで磐越自動車道に向かい安田ICで降りる。ずいぶん北にきたのに気温は変わらない。たぶん30度は超えているだろう。オートバイのエンジン熱が足元にかかり、膝から下は地獄の熱さだ。Tシャツの上にはオートバイ用のウェアを着ているんだけどメッシュじゃないから蒸れて暑い。快適だと思ってたツーリングも暑さとの戦いだ。少し走っては汗で体の水分が失われるから度々サービスエリアなどに停まっては水分を補給する。この繰り返しで思ったように距離を稼げない。果たして目的地には何時に着くのだろうか。
国道290号線を北上し新発田へ向かう。ここから7号線で村上方面へ。村上から345号線に出るわけだが、ここまで来るともうすぐだなと感じる。左はすぐ日本海。右手は国道と併走して羽越本線の線路が見える。潮の匂いがプンプンとし、空いた道を快調に走る。時計を見ると午後の遅い時間帯だけど相変わらず気温は高い。とっても長い海沿いの国道を鼠ヶ関(ねずがせき)まで来るとここからは山形県だ。もうすぐ温海町に入る。温海温泉を過ぎてまもなく五十川(いらがわ)に到着。時間は4時近くだった。せっかくだから先に伯母の家に顔を出すことにした。ここにくるのは7年ぶりだ。来ることを知らせてなかったので「こんにちはー!」と入っていったときは、しばらくは私のことを誰だかわからず伯母はきょとんとした顔で見てた。名前を告げるとしばらくしてわかったらしく、「おーあがれ、あがれ」でえらい歓迎を受けた。そのときの光景は今思い出してもおかしい。今日は土曜日で、20数年ぶりに会う従姉弟のカズユキがいた。
とっても懐かしかった。結婚していて奥さんと子供二人(1歳と2歳)がいた。奥さんや子供に会うのは初めてだ。なんと奥さんは28才だとあとで知った。長居は出来ないので出されただだちゃ豆と麦茶をいただいて、また寄るからと約束しオートバイにまたがった。
時計は5時を指していた。ここから1時間ほどのところに余目(あまるめ)町はある。今回お世話になる北川さんちだ。鶴岡という比較的大きな市を抜け余目に着いた。さっきから景色は庄内平野の田園地帯で田んぼの青臭い草の匂いが鼻をつく。道に迷いながら到着したのは午後6時だった。
家にはおじとおばしかいなかった。従兄のヒサシさんとはその日会えず、夜遅く奥さんのヒロミさんと子供たちが剣道の合宿から帰ってきた。
<二日目>
朝遅く起きるとヒサシさんが台所にいた。「ラーメンたべるか?」朝からラーメン!?と思ったが「うん!食べる」 出来上がったラーメンを見てちょっとびっくり。本格的ラーメンじゃないかコレ。あとから聞いた話だと本気でラーメン屋さんを目指していたという(笑)。今日は遊佐というところで子供たち(男の子3人)の剣道の試合があるらしい。奥さんと子供たちは朝早くからすでに試合会場に出かけていてヒサシさんも今から行くという。ラーメンを食べ終わって一服していたら奥さんのヒロミさんから携帯に電話がかかってきた。「もしよかったら鳥海山に行く途中に試合会場がありますから寄って見てください」と言う。「わかりました。行きます」と電話を切った後地図で確認したら15分くらいで着けそうな簡単な場所にあった。
試合会場は人でごった返ししてた。熱気と汗と防具の匂いが入り混じって変な臭気が会場内を漂っていた。次男の団体戦だけ見たのだが結果は引き分けだった。両親も私も残念がったが一番悔しい思いをしてたのは本人だったのかもしれない。
試合会場をあとに停めてあったオートバイまで行くと、シートがアチチ状態だった。鳥海山はすぐ目の前。ブルーラインで標高1000メートルの展望台までイッキに上がった。駐車場にオートバイを停め見晴台まで歩いていくと、そこから見える景色はまさに絶景だった。ジャケットを脱いだTシャツにあたる風の気持ちいいったらそれはもう最高でした。タンクバッグに入れておいたペットボトルのお茶を取り出し、たばこを吸っていたら急にウ○コがしたくなった。なんでこんなときに...............。と思いながらも急いでトイレを探し用を足した。標高1000メートルでのウ○コは気持ちよかった。(笑)
鳥海山は2236メートルあるのだけれど車両はこの1000メートルまで。面白いのはここから道なりに降りていくとすぐ秋田県なのです。というわけでこの山は山形県と秋田県にまたがっているのです。以前は有料だったというブルーラインはオートバイ乗りには最高に気持ちいい道路だ。走りながらふと立ち寄り温泉に行こうと思いついた。地図を見るとすぐ『はまなす』という温泉があった。金浦(このうら)という町にあり、なんと300円で茶褐色の鉄分いっぱいってカンジの温泉に入れてとってもよかった。お肌すべすべ、からだポカポカ。
そして次に行ったところはすぐ近くにある『白瀬南極探検隊記念館』なるところです。オーロラ体験もできると地図に出ていたのと涼を求めて行く事にしました。ここの入館料も300円。秋田って物価が安いですねー。で、どんなところだったかというと、金浦出身の白瀬という陸軍中尉が明治45年に南極大陸初上陸を記念して建てた館。オーロラ体験はドーム型の部屋でイスに座って南極と北極で撮影されたオーロラの映像をスライド式に見るということでした。ちょっと期待はずれでしたが冷房がよく効いていてだいぶ涼しくなりました。(笑)
今日の本当の目的地は男鹿半島まで行くことでしたが、温泉と記念館で時間を使いすぎ、結局本荘までしか行けませんでした。もうひとつ残念だったことは、秋田まで来たのに比内鳥の親子丼を食べてこなかったということ。
<三日目>
だんだんと朝起きるのがつらくなってきました。
空は雨雲が立ち込め、昨夜から朝方までドシャ降りだったと起抜けに伯父さんから聞いた。夕べはヒサシさん夫婦とかなり遅くまで飲んでしゃべってせいか軽い二日酔い状態。家にいるのは伯父さん、おばさん、そして長男と三男だけ。
そういえば今日は月曜日なんだな。子供たちは明日から学校がはじまるという。剣道の試合も終わって暇そうにしていた。お昼ごはんを食べたあとに思い切って長男を誘ってみた。「オートバイの後ろに乗ってみない?」「うん!」彼の顔がパッとあかるくなった。ほんのちょっとだけ走るつもりがとなりの酒田市まで行き、帰りは雨がポツポツ降ってきた。無事戻ってきてオートバイを降りた長男に感想をきいてみたら「すごく楽しかった!」と本気で言ってくれた。
はるか遠い昔、自分がオートバイというステキな乗り物に興味をもった場所がこの地であった。まだ私が小学6年生だったころ、夏休みにここ山形に遊びに来ていた。セミ取りに飽きていた私におじさんが原付バイクに乗ってみないかと誘ってくれた。何にもない田舎だから家の周りを無免許で走っても特におまわりさんにとがめられることもないので、未舗装の道を1速で走りまわった。そのときの感動はいまでも記憶に残っている。
あれから35年の月日が流れ、今自分のオートバイでこの地を訪れたことに考え深いものがある。
そんなことからさっき乗った長男も私のことは決して忘れないのではなかろうか。500キロ以上も離れた場所からオートバイで一人やって来て、生まれて初めての体験をさせてあっという間帰っていった変なおじさんを(笑)。
時計を見るともう午後2時を過ぎていた。今夜は時間にして1時間の距離の温海温泉に泊まることになっている。来たときと同じ旅支度をし、孫、おじさん、おばさんに見送られ風のように去った。アリガトウ!余目のみんな。
行きと同じように五十川のおばさんちに立ち寄り、隣町の温海温泉に向かった。セイコおばさんが私のためにホテルの部屋をとっておいてくれた。その温海グランドホテルの場所がわからずウロチョロ走りまわっているところへ、偶然にもおばが運転する車にばったり会ってホテルまで先導してくれた。久しぶりのおばとの対面だったがあまり変わっていなかった。まだ仕事中ということであまり話す暇もなくさっと行ってしまった。ホテルに一人で泊まるなんて初めてだ。ちょっと寂しいかも。
<四日目> |
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