深海底帯底生魚02

ソコフクメンイタチウオは仲間のフクメンイタチウオより倍も深い五千Mの深さから知られています。大抵「ソコ」と付けば同類の中ではより深い所にいるぞ、というケースが多いですね。ソコビクニンもそうです。小柄で真っ黒、お腹には吸盤があるのでインキウオとは区別できます。もう一方のアオインキウオには吸盤がありません。体は藍色でまさしくインキを飲んだような色をしています。このくらいの深さになると海底に届く有機物もわずかで水温は1.6〜1.8℃と低温、さらに300気圧を超える水圧は生体に与える影響もある種の限界があると言われています。好き好んで棲んでる彼らはよほど天邪鬼(あまのじゃく)なのかそれとも天敵から逃れてきて行き着いた安住の地がここだったのでしょうか。
1.ソコフクメンイタチウオ
 Bassozetus levistomatus
 50p

2.ソコビクニン
 Careproctus bathycoetus
 16p

3.アオインキウオ
 Paraliparis rosaceus
 40p