超深海底帯底生魚01

超深海なんて一体どんな異形の怪物が住んでいるのかと思いきや、意外と普通の姿かたちをした魚もいます。シンカイヨロイダラは六千四百五十Mから知られているのでここに登場させました。この深さでは死肉やカスくらいしか降ってこないと思いますがこれほど大型になるということは一生に何度かはご馳走にありつけるのかもしれません。近縁種にヨロイダラがいてどうやら四千Mあたりを境に棲み分けているようです。フクメンイタチウオは頭部が暗色なので覆面からのイメージなのでしょう。六千九百三十Mからの記録があります。シンカイヨロイダラはタラ目ソコダラ科、フクメンイタチウオはアシロ目アシロ科で全く別物同士ですがどちらも尾っぽが細くなっています。これをゆらゆら波立たせることで体の後ろが持ち上がり、海底のエサにありつきやすくなると考えられます。
1.シンカイヨロイダラ
 Coryphaenoides yaquinae
 63p

2.フクメンイタチウオ
 Bassozetus zenkevitchi
 26p