下部漸深底帯底生魚02

いずれもひょろ長い体が特徴です。トカゲを思わせる突出した鼻のトカゲギスに対し丸い鼻先のソコギス、どちらも長い尻尾を上に向けてゆらゆらとバランスをとり、頭は海底スレスレにして底生生物(ベントス)を探し回っています。トカゲギスは鼻先をスコップ代わりに海底を掘り起こし甲殻類やゴカイ、貝を食べています。クロオビトカゲギスの方が二千M以深に多く棲息し、お腹付近を走る側線が真っ黒なのが名前の由来になっています。トカゲギス科とソコギス科のひと目でわかる違いは背びれです。トカゲギス科はスジ(軟条)と膜から成る魚らしい(?)ひれを持っているのに対しソコギス科は短い棘が並んでいるだけです。この棘の数で種類も分けられます。そして何といっても両者を特徴づけているのはウナギの子供と同じように葉形仔魚(Leptocephalus)の時期があることです。驚くべきはその大きさで長いのは2Mにも達するそうです(親よりでかい!)。
1.トカゲギス
 Aldrovandia affinis
 55p(Lv.50cm)

2.クロオビトカゲギス
 Halosauropsis macrochir
 71p

3.クロソコギス
 Notacanthus chemnitzi
 58p

4.キツネソコギス
 Notacanthus abbotti
 20p