移行帯底生魚05

ここに紹介した6種類は尾びれがあるかないかで2つの科に分類できます。ナガチゴダラとホテイイトヒキダラは尾びれのあるグループでチゴダラ科に、残りは尻尾がヒモ状になっているソコダラ科に分かれます。タラ目といえばスケトウダラ(たらこ、からしめんたいがお馴染み)やメルルーサ、そして鍋物の主役としてもかかせない魚ですが深海性のソコダラ科はタラ目全体の半数以上(約285種)を占めるにもかかわらずほとんど利用されていません。せいぜいかまぼこか飼料用程度です。また多くはお腹のところに発光器を持っているのが特徴です。一方チゴダラ科はそれに次ぐ大所帯(約100種)でこの二つの科で深海魚のかなりの比率になりそうです。最も成功した集団かもしれません。
1.ナガチゴダラ
 Gadella jordani
 28p

2.ホテイイトヒキダラ
 Laemonema filodorsale
 29p

3.カタダラ
 Gadomus colletti
 32p

4.ニホンマンジュウダラ
 Malacocephalus nipponensis
 52p

5.ワニダラ
 Hymenocephalus longiceps
 24p

6.スジダラ
 Hymenocephalus striatissimus
 20p