移行帯底生魚06

一種類だけアシロ科(クマイタチウオ)が混ざっていますが他はすべてソコダラの仲間です。○○ヒゲ、と付いているのは一本のアゴヒゲに由来しアンテナよろしく海底のエサ探しに役立っています。頭でっかち尻すぼみを生かして尻尾の部分をゆらゆら波立たせながら重たい頭を下にするのが安定感もいいようです。イバラヒゲは大型になる種類で食用として利用されています。ところでソコダラの仲間を陸に釣り上げると内臓が口からはみ出して何とも痛ましい姿になってしまいますがこれは深海魚のくせに(?)気体の詰まったウキブクロを持っているので水圧の変化でふくらんでしまうからです。なぜウキブクロが必要なのでしょうか。ソコダラ科の場合オスがこれを発音器官として利用しメスに語りかけているそうです。上下移動がなければ気体を体の中に持っていても支障はないのです。
1.オキナヒゲ
 Ventrifossa longibarbata
 30p

2.サガミソコダラ
 Ventrifossa garmani
 30p

3.イバラヒゲ
 Coryphaenoides acrolepis
 75p

4.マトウヒゲ
 Caelorinchus matsubarai
 33p

5.ミヤコヒゲ
 Caelorinchus tokiensis
 56p

6.クマイタチウオ
 Monomitopus kumae
 48p