移行帯底生魚11 |
いかつい顔のトリカジカ科も、のっぺり顔のクサウオ科も同じ仲間のカサゴ目です。マルカワカジカ、トリカジカは胸びれのスジ下4本が遊離していて砂底にバランスよく座って(?)いるのでしょう。体の大部分を顔が占めていて無愛想ながらもひょうきんな魚に見えます。深海性のクサウオ科には○○ビクニンとつく種類が多くその見た目からなのか名前は比丘尼(女僧侶)に由来するといわれています。銀白色の眼にぷにゅぷにゅした体、頭を下にして胸びれを手のように広げて海底のエサを漁ります。好物はエビやイカで見つけざま素早く吸い込んでしまいます。左右の腹びれはおなかでくっついていて吸盤になっているので水槽で飼われているときはときどきガラスに貼りついている姿が観察されます。水っぽいのか美味くはないようで獲れても捨てられることが多いようです。サケビクニンとザラビクニンは淡いピンク色をしており、アバチャンは体に褐色の斑紋と口の周りにヒゲがあるのが特徴です。 |
1.マルカワカジカ Marukawichthys ambulator 20p 2.トリカジカ Ereunias grallator 30p 3.アバチャン Crystallichthys matsushimae 35p 4.サケビクニン Careproctus rastrinus 33p 5.ザラビクニン Careproctus trachysoma 31.3p |
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