移行帯底生魚12

ゲンゲの仲間は一般的にウナギのように長く柔らかい体が特徴で浅場から深海まで幅広く分布しています。中でもタナカゲンゲは大型になる種で味もよく鳥取地方では「ばばあ」と呼ばれています。鍋が名物らしいので一度賞味してみたいものです。さて左ヒラメに右ガレイ、と眼の位置で区別の方法を覚えていたのですがここに示した三匹はダルマガレイ科に属し両目は左側に付いています。ややこしいですね。ちなみに手元の図鑑をざっと見てみるとダルマガレイ科(左側)、ヒラメ科(左側)、カレイ科(右側)、ササウシノシタ科(右側)、ウシノシタ科(左側)、ボウズガレイ科(右側だったり左側だったり)、コケビラメ科(コケビラメは左側、ウロコガレイは右側)、…もうどちらでもよくなってきました。さてこの三匹、見ればわかりますがとにかく口のでかさで他と間違えようがありません。魚を丸呑みにするのもうなずけます。ウケグチザラガレイとワニガレイは滅多にお目にかかれない種類で、このうちウケグチザラガレイは下あごをペリカンのようにふくらませることができるそうです。
1.タナカゲンゲ
 Lycodes tanakae
 90p

2.ザラガレイ
 Chascanopsetta lugubris
 35p

3.ウケグチザラガレイ
 Chascanopsetta prognathus
 24p

4.ワニガレイ
 Kamoharaia megastoma
 25p