移行帯底生魚14
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おちょぼ口のシモフリガレイとガマ口のアブラガレイは共にカレイ科の仲間です。どちらも北方産ですが美味しくないのかあまり利用価値はないようです。アブラガレイはホッケ、ニシン、イカなどをエサにしています。油を利用するらしいのですが何に使うのでしょうか(ビタミン剤の原料とも)。ところでカレイやヒラメは幼魚の頃は普通の魚と同じ姿で遊泳していますが成魚になると海底で生活するようになります。このことからカレイやヒラメは生活型でみるとベントス(底生生物)に分類されます。より正確にはネクトベントス(遊泳性底生生物)というそうです。ベントスというのはギリシャ語で「海底」を意味しカイメン、イソギンチャク、ゴカイ、貝、カニ、ナマコ、ヒトデ、ウニなどなど色んな種類がいます。海底のエサを獲るソコダラもベントスだそうです。一方、海底から離れ自力で移動できる遊泳力のある生物はネクトン(遊泳生物)といい大多数の魚がこれに含まれます。反面、流されるままよ、オラ知らねー、がプランクトン(浮遊生物、ギリシャ語で「放浪者」)で顕微鏡でやっと見える植物プランクトン、動物プランクトンからサクラエビ、クラゲまでこちらも多岐にわたっています。 |