上部漸深底帯底生魚06

移行帯底生魚05のところでも書きましたがここに描いた五種類も尾びれのあるチゴダラ科(カナダダラ、カラスダラ、イトヒキダラ)と尾びれのないソコダラ科(アナダラ、ムネダラ)に分けることができます。カナダダラは上あごが扁平で飛び出しており下あごにはヒゲがあります。カラスダラは逆に下あごが飛び出していてヒゲがありません。イトヒキダラも下あごが出ていてヒゲがないのに加え名前通り腹びれが糸を垂らしたように伸びています。ウキブクロが発達しているので釣り上げられた時は口から飛び出たはちきれんばかりのそれが何とも痛々しく見えます。ムネダラの150pは深海魚としては大型の部類です。ムネダラにはヒゲがありますがアナダラにはありません。ソコダラ科は大陸棚から六千Mを越える超深海まで実に広範囲に分布を広げたグループです。
1.カナダダラ
 Antimora microlepis
 50p

2.カラスダラ
 Halargyreus johnsonii
 50p

3.イトヒキダラ
 Laemonema longipes
 50p

4.アナダラ
 Bathygadus antrodes
 60cm

5.ムネダラ
 Coryphaenoides pectoralis
 150p