上部漸深底帯底生魚10 |
北日本から天皇海山の千M付近に棲息するフサカサゴ科の魚で深海性の中では魚らしい姿をしています。天皇海山というのはカムチャッカ半島の南からハワイ諸島まで続く海の中の山々で、てっぺんでも水面から深さ数百から千Mあります。北から明治、天智、神武、推古、仁徳、神功、応仁、光孝、雄略、欽明、桓武、と並び命名者は意外やアメリカ人です。天皇ではない神功皇后が混じっていますが固いことは抜きにしましょう。余談ついでに海山の高さというのは比高○M、と表現します。海抜ではありません。さて、一般に浅い海に棲息する種類は暗ぼったい色をしていて深くなるにつれ赤みを増す傾向があります。この科にはメバル、クロソイ、キチジ、カサゴ、オニオコゼなど食卓でお馴染みの魚がずらり含まれており、ここに紹介した二種類も大変美味です。ベニメヌケの背中には黒っぽい模様があります。 |
1.ベニメヌケ Hozukius guyotensis 50p 2.オオサガ Sebastes iracundus 60p |
||
天皇海山 |