上部漸深底帯底生魚14 |
二百数十種ほどいるゲンゲ科は長い体が特徴です。その中でもヘビゲンゲの仲間はひときわヒョロっとしてていわゆる一般的なゲンゲよりスリムな体型をしています。控えめな感じですがヘビゲンゲ属は六十種くらいが知られているので割と大きなグループですね。冷たい所がお好みでオホーツク海などの深い底で静かにたたずんでいます。見た目の特徴をよく表しているのは比較的大型のシロブチヘビゲンゲ、背中に六〜十個の白い斑紋があります。他は中国語表記の方が特徴をとらえているので一部紹介するとウロコヘビゲンゲは「胸鱗-」(ヘビゲンゲの中国語表記はよくわかりません。すみません)。手元の資料では「胸びれの内表面にもうろこがある」と書かれています。ヘビゲンゲは「高眼-」。「眼は高位でその上縁は頭部背縁から突出する」そうです。ラスヘビゲンゲは「拉斯-」ですがこれはおそらく人の名前でしょう。オホーツクヘビゲンゲは「黒胃-」。資料でも「胃は黒色」となっています。不思議なのはヘビゲンゲの学名。ヒポポタマスってカバのことじゃなかったっけ。何ゆえそう命名されたんでしょうね。 |
1.シロブチヘビゲンゲ Lycenchelys albomaculata 49p 2.ウロコヘビゲンゲ Lycenchelys squamosus 26p 3.ヘビゲンゲ Lycenchelys hippopotamus 21p 4.ラスヘビゲンゲ Lycenchelys rassi 23p 5.オホーツクヘビゲンゲ Lycenchelys melanostomias 19p |
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