上部漸深底帯底生魚17

クサウオ科は深海魚の代表といっていいくらいたくさんの種類が知られています。三百六十種以上、中でもインキウオ属(百二十種以上)、コンニャクウオ属(百十種以上)、クサウオ属(六十種以上)が大派閥のグループでしょう。ここの二匹は以前はコンニャクウオ属のメンバーでしたがオオバンコンニャクウオが独立してのれん分け、オオバンコンニャクウオ属を立ち上げました。見た目でもカレイかヒラメを立てたような幅広の姿が特徴ですが、歯の並びが違います。オオバンコンニャクウオの歯は刃物が一列に並んだようでどちらかというとサメに近いですね。一方アラスカビクニンは先の尖った棒状の歯が散らばっている感じです。食べ物の好みも違うんでしょうか。北の冷たい海底付近に住んでいます。
1.オオバンコンニャクウオ
 Squaloliparis dentatus
 35p

2.アラスカビクニン
 Careproctus colletti
 39p












歯の並び