深海層遊泳魚01

ユニークなサメです。さほど大きくないサメですが英語名のクッキーカッターシャークの由来となったエサの獲り方が特徴です。獲物の体にガブッと喰らいつき体をよじってスプーンでえぐりとったようなちぎり方をして食べます。食べやすいように唇は吸盤状に、上の歯は針状、下の歯はノコギリ状に発達しています。標的になるのはクジラやマグロ、アザラシなどでこの傷跡がダルマザメによるものだと判明したのは1971年の論文からでした。それにしてもこれらの獲物はいずれも強い遊泳力の持ち主ばかり、どうやってガブリと食いつけるのでしょうか、不思議です。またお腹が緑色に光る発光ザメとしても有名です。ダルマザメは首に濃い褐色のバンド模様があるので簡単に区別できます。別名シガーシャークは体型からの命名ですね。世界中に約五十種が分布するツノザメ目ヨロイザメ科の個性派役者です。
1.ダルマザメ
 Isistius brasiliensis
 50p

2.コヒレダルマザメ
 Isistius plutodus
 42p













吸盤状、針状、ノコギリ状