深海層遊泳魚02

六千Mを超える深海の中では巨大な部類だと思います。ソコボウズはアシロ科の中でも特に大型で活発な存在です。エサの乏しい深海底付近で普段は息をひそめていますがひとたび何かの死骸が降ってくるやどこからともなく現れて貪欲にむさぼり食います。その体全体を打ち振って暴れるような様は他を寄せつけません。必死感が伝わってきます。一方シダアンコウは世界に二十種あまりが知られているシダアンコウ科の代表選手です。この仲間はいずれも鼻先に長い竿(誘引突起)を持っていて先端のルアー(擬餌状体)の出来ばえを互いに競い合っています、というより人間が区別するのに役立っています。ここのシダアンコウは竿の長さが体長よりやや短めです。そして最近の研究でとてもユニークなエサの探し方をする習性が明らかになってきました。お腹を上にして竿を垂らし、海底近くのエサ生物を探索しているとのこと。誰が教えた訳でもないでしょうに当人にとってはこれが合理的なんでしょうね。
1.ソコボウズ
 Spectrunculus grandis
 100p

2.シダアンコウ
 Gigantactis vanhoeffeni
 35p












エサの探し方