下部漸深層遊泳魚04 |
チョウチンアンコウと並んで深海魚の定番といっていいでしょう。フクロウナギの異様な大きさの口は深海の少ないプランクトンや小魚を効率よく摂取する知恵です。これ一種しか知られていません。ウロコはなく腹びれも尾びれもありません。これと似た仲間に世界にはフウセンウナギがいてこちらは九種が知られています。一方ヤバネウナギ科も世界に二種しかおらずフクロウナギとは逆に口は細長いのが特徴です。またこれらフウセンウナギ目は子供の頃からユニークで、体の幅が広い葉形仔魚(Leptocephalus)期を持つことでも知られています。この仔魚がウナギやアナゴの子供とわかったのは百年ほど前でそれまでは独立したLeptocephalus属に分類されていました。長い間謎だった食性もマリンスノーやオタマボヤの脱ぎ捨てたハウスを食べていることが最近わかってきました。ちなみにLeptocephalusは「小さな頭」という意味で「レプトケパルス」「レプトケファルス」「レプトセファルス」などと表記されています。 |
1.ヤバネウナギ Cyema atrum 16p(Lv.3p) 2.フクロウナギ Eurypharynx pelecanoides 75p(Lv.3p) |
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葉形仔魚 |