中深層遊泳魚19

水深二百Mあたりの大陸棚や外洋の千二百Mあたりまでごく普通に見られる代表的な深海魚です。ハダカイワシ目はここに描いたソトオリイワシ科(赤っぽい三種)とハダカイワシ科に分かれます。ソトオリイワシ科は全世界でも六種ほどが知られているのみで小グループ派なのに対しハダカイワシ科は二百三十五種以上の非常に多い軍団を形成しています。ソトオリイワシ科の違いはちょっと分かりづらいかもしれませんが腹びれと尻びれの間にある発光器の並び方を見てください。ソトオリイワシは二列で上の発光器は尻びれの手前で切れています。サンゴイワシも二列ですが尻びれの後半まで続いています。シチゴイワシは尻びれ手前まで三列並んでいます。当人達もこれで仲間を見分けているのでしょうか。ハダカイワシ科は体の大きさの割に眼が大きく小型の動物プランクトンを食べています。ホクヨウハダカもイワハダカも人の小指ほどの大きさしかなく駿河湾ではサクラエビ漁で普通に混じって獲れます。ホクヨウハダカの方がやや鼻先が尖っています。
1.ソトオリイワシ
 Neoscopelus macrolepidotus
 18p

2.サンゴイワシ
 Neoscopelus microchir
 17p

3.シチゴイワシ
 Neoscopelus porosus
 13p

4.ホクヨウハダカ
 Tarletonbeania taylori
 7p

5.イワハダカ
 Benthosema pterotum
 5.5p