中深層遊泳魚29

ヒカリキンメダイを除きヒウチダイ科に属します。各ひれの前半がトゲ状になっていたりお腹の中央に一列の尖ったウロコ(稜鱗)が並んでいたり全体的にトゲトゲした印象の魚です。顔のゴツゴツは感覚溝が発達しているせいで薄い皮膚に覆われています。ハシキンメのウロコは剥がれにくい反面ヒウチダイは剥がれやすい、ヒウチダイの尾びれ先っちょは黒いけどマルヒウチダイは黒くない、などそれぞれに微妙な違いがあります。一方ヒカリキンメダイもヒウチダイ亜目に属しますが最大の特徴は眼の下の発光器です。非常に強く光り暗闇の中ではこれが眼のように見えます。楕円形の発光器は裏側半分が黒いのでこれを内側に半転することで点滅させることができます。種類によっては回転させず下からまぶたのように膜を引き上げて点滅させるもの(オオヒカリキンメダイ)や両者の中間などがいます。世界には六種、いずれもこの武器をヘッドライトのように照らしてエサを求めているようです。
1.ハシキンメ
 Gephyroberyx japonicus
 20p

2.クロヒウチ
 Hoplostethus melanopus
 7.5p

3.ヒウチダイ
 Hoplostethus japonicus
 13p

4.マルヒウチダイ
 Hoplostethus crassispinus
 13p

5.ヒカリキンメダイ
 Anomalops katoptron
 17p