中深層遊泳魚36

おちょぼ口は愛らしさを感じます。観賞魚にされるのはそのせいでしょうか。フグの仲間でベニカワムキ科という二十種強からなるグループに属します。フエカワムキはまずその長い口に目がいきます。管の先に上向きの幅広い口が開いています。一体何を食べているんだろうと思いきや他の魚のウロコだそうです。スケールイーター(scale eater)と呼ばれているようですが美味しいんでしょうか。ソコカワムキの唇も厚ぼったくスポンジ状になっています。ベニカワムキは二本の黄色い縦縞が、ミスジカワムキは三本の青白い縦縞が見られます。ところで魚の世界での縦縞、横縞はちょっと常識と逆になります。イラストでは横に走っている縞模様ですがこれを「縦縞」と表現するのです。なぜそう呼ぶようになったのかは分かりません。釣り上げた瞬間は釣糸に頭が上、尾びれが下にぶら下がっているのでそのまま素直に叫んだのが始まりなのかもしれません(ンなわけないか)。
1.フエカワムキ
 Macrorhamphosodes uradoi
 15p

2.ソコカワムキ
 Tydemania navigatoris
 12p

3.ベニカワムキ
 Triacanthodes anomalusi
 10p

4.ミスジカワムキ
 Paratriacanthodes retrospinis
 12p