中深層遊泳魚37

シルエットはまるで蝶のようです。食用でおなじみのシマガツオの仲間ですが非常に珍しい種類で稀に見つかるとニュースになるくらい生態はほとんど分かっていません。普段は背中とお腹にある鱗鞘(りんしょう)という溝にこの大きなヒレを収納しています。そして何かの時(何でしょう、たとえば威嚇とか?流れに安定させるとか?)にこのアコーディオンカーテンを広げるのではと考えられています。畳まれているときは何の変哲もない地味な魚なんですけどね、クジャクのように広げた姿は立派です。体自体が薄っぺらいため肉が貧弱で食用にはなりそうもありません。もっともほとんど捕獲されないので水産価値は望めませんね。ただしマグロはちゃんと見つけてるようです。
1.ベンテンウオ
 Pteraclis aesticola
 45p

2.リュウグウノヒメ
 Pteraclis carolinus
 40p