中深層遊泳魚41

一見似た者同士に見えますがまったく別の仲間です。ヤリトカゲハダカはワニトカゲギス目トカゲハダカ科に属します。トカゲハダカ科は英語でsnaggletooth(乱ぐい歯、出っ歯)と呼ばれ上下に生えた長いキバを持っています。ここに描いた種類はヒゲの先端が白色の発光器になっていて両側に短い糸が二本、さらに先っちょには長い一本の糸が付いています。体の側面にも発光器がたくさん並んでますね。一方のワニグチボウズギスはこう見えてスズキ目に属します。ヒゲや発光器はありません。クロボウズギス科はdeepsea swallower(飲み込む者)と呼ばれ、どうやら大食漢のようです。確かに仲間のオニボウズギス(Chiasmodon niger)は食いすぎて腹をぱんぱんにした姿で見つかっていますよね。どちらも手の平サイズ、あまり大きくありません。
1.ヤリトカゲハダカ
 Astronesthes trifibulata
 15p

2.ワニグチボウズギス
 Kali indica
 17p