深海底帯底生魚
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ごらんの通りチョウチンハダカは眼が独特の進化をしていてこのような魚は他に類を見ません。モノを見るための水晶体が成長と共に失われ網膜が板状に変化しています。この眼板(がんばん)と呼ばれる器官は光は感じるようでかろうじて眼?の役割を果たしています。ヒメ目に属し二十九種ほどが知られているチョウチンハダカ科の中でもこんな姿は特別です。雌雄同体で体は黒、四千Mから五千Mの海底であまり動くことなく静かに暮らしています。何だか未来の人工生命体のようにも見えます。B.feroxはいわゆるシンカイエソ(B.mollis)の仲間です。内側に倒すことができる鋭い歯が上下に並び大きな口で餌生物をカブリと捕食しているのでしょう。エソ科は約五十五種類ほど知られています。オトヒメノハナガサは一見、海底に咲く大輪の花という感じがしますがもちろんこの深さで植物は成り立ちません。腔腸動物門(刺胞動物門)ヒドロ虫綱というれっきとした動物で刺胞動物の仲間にはクラゲやサンゴ、イソギンチャクなどがいます。ヒドロ虫の中では最大で「しんかい2000」によって生きた姿の発見がなされるまではメデューサのように髪を振り乱した姿が想像されていました。約二百五十本の触手でプランクトンなどを捕まえています。 |
1.Ipnops agassizii チョウチンハダカ 14.5p 2.Bathysaurus ferox ミナミシンカイエソ 64p 3.Branchiocerianthus imperator オトヒメノハナガサ 150p |
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