深海底帯底生魚
/生物06

ヨコエビの仲間です。ノミではありません。端脚目というところに属す甲殻類でいわゆる十脚目のエビとは違います。ヨコエビ自体は珍しくなくどこにでもいる生き物です。浜辺ではトビムシと呼ばれピョンピョン跳ねているし落ち葉の下にもいるし水辺の石の裏にもいます。海底ではソコエビと呼ばれています。ただいずれも数ミリあるかないかなので目立たないだけです。カイコウオオソコエビはマリアナ海溝チャレンジャー海淵の最深部で採取されていて体長は四センチもあります。しかし上には上がいてここに示したのは超巨大サイズのヨコエビです。脂肪分を体内に抱え込んでいて海底の少し上を漂い、エサを探知するやどこからともなく舞い降りてきれいに片付けてくれます。深海底に届くのは残りカスなのにこんなに立派に育っています。E.gryllusは上下の移動を活発にしているらしく比較的圧力の変化には強いようです。それにしてもこの大きさはちょっとねぇ。
1.Eurythenes gryllus
 ヨコエビ類(エウリセネス属)
 15p

2.Alicella gigantea
 ヨコエビ類(アリケラ属)
 34p