下部漸深底帯底生魚
/生物08

三匹の魚はすべてチョウチンハダカ科に属します。ソコエソの眼は小さくて皮膚に覆われています。多分ほとんど見えてないのでしょうね。だから活発に泳ぎ回ることはせず待ち伏せ型で近くを横切る甲殻類なんかを捕食しています。このソコエソは普通のヒレを持っていますがその他の二匹は普段胸びれの長い鰭条(きじょう)を高々と掲げています。アンテナになっているんですね。まれに潜水艇が近づくなど危険が迫ると、しょうがないかとこれをたなびかせて泳ぐこともあります。魚のくせに泳ぎがおっくうな奴らなのです。一方ピンポンツリースポンジは見たまんまですね。スポンジと呼ぶことからこれはカイメン(海綿)の仲間です。水晶のような美しいボールに魅せられた小生物がちょこんと休憩したら最後、逃れられなくなって吸収されてしまうらしいです。見た目で判断してはいけませんね。
1.Bathytyphlops marionae
 ソコエソ
 38p

2.Bathypterois phenax
 チョウチンハダカ科
 18p

3.Bathypterois dubius
 チョウチンハダカ科
 20.5p

4.Chondrochladia lampadiglobus
 ピンポンツリースポンジ
 50p