移行帯底生魚
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このイラストにはゾウギンザメ科、ギンザメ科、テングギンザメ科のギンザメ目すべてが登場しています。鼻の形で区別できそうです。C. capensisとC.callorhynchusはゾウギンザメ科に属し鼻先が鍬(くわ)のように曲がっています。これで海底の泥をすくい上げて貝や甲殻類を掘り出しているのでしょう。英語でもElephant fishと呼ばれています。N.pinnataはその名のとおりテングのような突き出した鼻を持っています。英名はSicklefin(鎌)chimaera。ところでchimaera(キマエラ)はラテン語ですが英語でのchimera(キメラ)はギリシャ神話に出てくる怪物のことなんです。頭がライオンで胴体はヤギ、尾っぽがヘビになっていて火を吐きます。そこまで合体しちゃうと怖いというよりちょっと滑稽ですけどね。でもなぜそんな伝説上の生き物を連想したんでしょう。常識的なサカナの風貌からはかけ離れているせいでしょうか。さて最後にH.collieiは人懐っこい顔をしています。こちらの英名はSpotted ratfish(まだらネズミ)。頭でっかちで鼻が丸く眼もクリクリ、手元の資料には「簡単に釣れるがすぐに死ぬ」とあります。そうなんだ… |
1.Callorhinchus capensis ゾウギンザメ科 75p 2.Callorhinchus callorhynchus ゾウギンザメ 100p 3.Hydrolagus colliei ギンザメ科 90p 4.Neoharriotta pinnata テングギンザメ科 127p |
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キメラ |