上部漸深底帯底生魚
/生物05

ばくんっと食いつきましたが逃げられてしまいました。二匹いたので一瞬の迷いが生じたのでしょう、また泥に潜って次の機会をじっと待つしかありません。空腹は待つ身にとってつらいものです。ニシアンコウはいわゆるヨーロッパ版のアンコウです。他のアンコウと同じく背びれの第一棘条(きょくじょう)が変化した先端の皮弁で獲物をおびき寄せます。自らも人間にとって食用価値の高い存在になっています。二匹のアシロ科、S.guentheriは南アフリカ周辺、一方のD.hubrechtiはティモール海(オーストラリアの西北)や北太平洋辺りと棲息域はまるで違います。つまりこの三者は本来出会うことがないということですね。ところで素朴な疑問ですがアシロに漢字はあるのかな…。資料によっては「阿代」としているようですが当て字かも。
1.Lophius piscatorius
 ニシアンコウ
 200p

2.Selachophidium guentheri
 アシロ科
 30p

3.Dicrolene hubrechti
 アシロ科
 50p