上部漸深底帯底生魚
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アシロといえば深海魚の代表格ですね。そのアシロ科の中でもここに紹介する種類は最大級で二M近くにもなります。さらに驚くべきは稚魚の大きさとその姿。一般的な魚の稚魚(仔魚)は普通二p以下なのにこのアシロは何と十p以上あります。また稚魚には外腸(がいちょう)という消化管が外に飛び出した時期があります。それ自体は珍しくないのですが普通の魚の場合は金魚のフンみたいにぶらさがっているだけです。しかしこのアシロの外腸は異様に幅広くて体より長く、堂々とたなびかせています。遊泳力のない時期に消化管をさらけ出すのは極めて危険なはずなのに…。変えがたい理由があったのでしょうか?例えば多数のヒダヒダを毒のある触手に見立ててクラゲに擬態するとかね。お腹の中のオレンジ色は食べたカイアシ類、これも目立ちますね。仔魚期は五百Mより浅い所で浮遊生活していて稚魚期は千M付近で底生生活に移るようです。それにしてもジャンボでした。次にMolvaの面々。アゴヒゲを持つのでタラ科なんですが馴染みがありませんね。日本の近くにはいなくて大西洋の北の方に棲息しています。クロジマナガダラは英名をリング(Ling)といいヨーロッパではポピュラーな食用魚だそうです。大型になると二Mに達し、メスは十五年くらい生きるとのこと。分類は資料によって微妙に違いますがカワメンタイ(亜)科に分類されています。ちなみに本家のカワメンタイ(川明太 Lota lota)という種類はタラの仲間の中では唯一淡水に棲息しています。 |
1.Lamprogrammus shcherbachevi アシロ科 193p(Lv.11cm) 2.Molva molva クロジマナガダラ 200p 3.Molva dypterygia キタアオビレダラ 155p 4.Molva macrophthalma アオビレダラ 108p |
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