上部漸深底帯底生魚
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いばら兄弟の三役そろい踏みです。タラバガニの仲間ですがトゲトゲがよりはっきりしているのが特徴です。ヤドカリと同じ異尾下目(いびかもく)に属します。ちなみに普通のカニは短尾下目(たんびかもく)。なのでハサミを含めると脚の数は一見八本、見えない一番後ろの脚は甲羅の中に隠れていてもっぱらエラの掃除用などに使っています。ハサミも右の方が若干大きめ。獲れる量が少ないのでなかなかお目にかかれませんが味はいいそうです。ただしミソはほとんどないとのこと。イバラガニモドキはイバラガニの仲間では最もトゲの数が多いそうですがトゲは成長するにしたがって短くなります。一方、成長してもカブトムシのようなツノを持っているのがハリイバラガニ。この中では比較的深い所にすんでいます。三匹を並べてみて「ヤマアラシのジレンマ」という話を思い出しました。寒い日の二匹のヤマアラシが身を寄せ合おうとするとトゲでお互いを傷つけてしまう。離れると寒い、試行錯誤の結果、丁度いい距離を見つけたといった内容だったかと…。まぁここのカニ達にはあまり関係ない話ですね。トゲがあろうがなかろうが元々絡みづらそうだし、それより天敵に対する防御の方が重要だろうし、ね。 |
1.Lithodes turritus イバラガニ 20p(甲幅) 2.Lithodes aequispina イバラガニモドキ 20p(甲幅) 3.Lithodes longispina ハリイバラガニ 14p(甲幅) |
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