上部漸深底帯底生魚
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何やら得体の知れないもじゃもじゃしたツル(蔓)のような生き物がうごめいています。棘皮動物の一種というからヒトデやウニ、ナマコの仲間ですね。なるほどこりゃ成長のコントロールがきかなくなったクモヒトデだ。中央のクッキーみたいなのが本体でそこから放射状にまず五本の腕が出ています。その先何度も枝分かれして先端は何百本ものゼンマイになっちゃってます。この触手で海中を漂うマリンスノーをキャッチ、プランクトンの死骸やフンなんかを栄養源にしているようです。少しでも効率よくエサにありつこうと流れの早い上の方へ精一杯触手を伸ばしています。一方底引き網にまとわりつくとなかなかほどけないので漁師さんにとっては厄介扱いされています。当人は別に困らせようとしているわけではないんですけどね。
1.Gorgonocephalus eucnemis
 オキノテズルモズル
 12p(盤径)