深海層遊泳魚
/生物02

不思議なイカです。ツツイカ目ミズヒキイカ科に属しますが詳しいことは分かっていません。見たまんまの特徴で言えばまず大きなヒレ、これを羽ばたかせて泳ぎます。そして十本の脚を放射状に広げ途中からダラリと紐のように垂れ下げています。傘の骨というか洗濯物を吊るすハンガーというか面白い姿勢で漂っています。見方によっては江戸時代の火消しが使っていた「まとい(纏)」のようでもあります。泳ぐ時はこれを畳みます。さらにこの数Mに達する脚の長さは圧巻です。器用に獲物をからめ捕るのかもしれません。見れば見るほどミステリアスなイカですね。かなり深いところを住処(すみか)にしているようで四七三五Mからも知られています。
1.Magnapinna pacifica
 ミズヒキイカ
 40p(外套長)