中深層遊泳魚
/生物01

ホソソールデメニギスの眼は見事に天井を向いています。キュウリウオ目デメニギス科ファミリーのメンバーで、大きな眼とは対照的に口は極めて小さいところがアンバランスで滑稽です。ソールというのは靴底のことで由来となった胸からお腹にかけて平たい台のような出っ張りが出ています。でも何のため?まさか海底に着地してちょこんと安定させるためでもないんでしょうけどね。次にオオホウネンエソはワニトカゲギス目ムネエソ科に属し管状に天井を向いた眼はデメニギスと似たところがあります。学名のgigasからどんな巨大な魚かと想像しますが手のひらに乗っかる程度の大きさです。それでもこの種の中では大型の部類です。ユニークな生き物はまだ続きます。S. chordatusも出目では負けていません。管状の眼は前方を向きヒョットコのようなオチョボ口が思わず見る方を和ませてくれます。食事のときは頭の上半分と下半分が柔軟に分かれてスポイトの原理でカイアシなどを吸い込んでいます。英語ではTube eyeまたはThread fin(糸状のひれ)と呼ばれ所属はリュウグウノツカイと同じアカマンボウ目でこの科ではこの一種のみが知られています。最後はソコイワシの仲間です。やっと「普通の」魚に出会えた感じがします。口を突き出すことができ小さな甲殻類を食べていますが自らは他の魚のエサになっているようです。英語名はCalifornia smoothtongue、ちなみに近縁のトガリイチモンジイワシはNorthern smoothtongueです。舌がなめらかなの?
1.Opisthoproctus soleatus
 ホソソールデメニギス
 10.5p

2.Argyropelecus gigas
 オオホウネンエソ
 12p

3.Stylephorus chordatus
 スタイルフォルス科
 28p

4.Leuroglossus stilbius
 ソコイワシ科
 15p












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