中深層遊泳魚
/生物02

フシギウオの不思議さは稚魚の姿にあります。始めは独立した種類と考えられていたこの子供、腹びれがとにかく変わっています。伸びた枝の先に十個近くの房状の器官を備えています。何とも泳ぎづらそうですが表層で簡単に食べられないようクラゲに擬態しているのではと言われています。で、親は似ても似つかず意外と地味でした。フシギウオと名付けざるを得なかった命名者の心情をお察しします。クジラウオ目に属し二種が知られています。C. aperはマトウダイ目ヒシダイ科約八種類の中の一人でこの仲間は体高が高いことが特徴です。口をビローンと伸ばすことができ甲殻類や軟体動物をエサとしています。英語名をBoarfishと言います(boarはイノシシなんだけどなぜ?)。H. intermediusはヒウチダイの仲間でこの種はニュージーランドあたりに棲息しています。顔のごつごつはヒウチダイ科の共通した特徴で感覚溝と多孔質の皮膚から成ります。A. elongataの属すニギス科は約二十種が知られ細長く明るい体色で脂びれがあります。ここに描いた種類は体の側面に頭から尻尾に向かって銀色の帯が走っており英語名ではSilversideと呼ばれています。
1.Gibberichthys pumilus
 フシギウオ
 11p(Lv.3p)

2.Capros aper
 ヒシダイ科
 30p

3.Hoplostethus intermedius
 ヒウチダイ科
 18p

4.Argentina elongata
 ニギス科
 25p