中深層遊泳魚
/生物07

投網か漂うパラシュートの傘、といった感じでしょうか。映像で見る限りディープスタリアクラゲはただただ流れに身を任せていて今いち積極性が感じられません。傘の直径は一Mくらいあってプランクトンをフワーっと包み込んで内側にぶら下がっている口まで運んでいるのでしょう。網目は放射管と呼ばれ体の隅々まで栄養を行き渡らせる血管のような役目を果たしています。鉢虫(はちむし)綱、旗口(はたくち)クラゲ目ミズクラゲ科に属します。一方のマガタマニラはクダクラゲの仲間です。嚢泳(のうえい)亜目という難しい分類ですがあのカツオノエボシと同じグループに属します。ということは刺されると痛そうですね。ウズラの卵みたいな気泡体というアタマの部分に幹群(かんぐん)というややこしいヒモをぶら下げています。名前の由来は所々にポッコリ付いている勾玉(まがたま)形状の栄養体からきています。「ニラ」は魚や植物のトゲを意味する「イラ」からきているようでどうやらレバニラ炒めのニラとは関係なさそうです。
1.Deepstaria enigmatica
 ディープスタリアクラゲ
 100p

2.Bathyphysa grimaldii
 マガタマニラ
 50p