中深層遊泳魚
/生物14

クラゲをあなどってはいけません(誰もあなどってない)。フワフワのんきに漂っているように見えますが彼らも例外なく弱肉強食の過酷な生存競争の世界に生きているのです。ウリみたいでキラキラと綺麗だなと見とれているとカパッと大口が開き、ビー玉のようなテマリクラゲがたちまち吸い込まれてしまいました。クラゲもクラゲを食べるのです。アミガサクラゲもウリクラゲの仲間で特に大きな口を持っています。人と同じで見かけによりませんね。血管が透けているように見えるのはホオズキクラゲ、これは血管ではなく子午管(しごかん)という八本の幹からたくさんの枝管(しかん)が伸びている構造が見えているのです。クラゲは刺胞(しほう)動物門と有櫛(ゆうしつ)動物門に分かれます。ここに登場した四匹は約百五十種いると言われる有櫛動物門の仲間で、触手のある二種が有触手綱でおよそ三分の二を占めます。残りの二種は無触手綱に分類され、かなり活発に泳ぎます。
1.Beroe cucumis
 ウリクラゲ
 15p

2.Beroe forskalii
 アミガサクラゲ
 10p

3.Pleurobrachia pileus
 テマリクラゲ
 2p

4.Aulacoctena acuminata
 ホオズキクラゲ
 5p