上部漸深層遊泳魚
/生物16

丸い体、大きな口、おでこから延びる提灯、チョウチンアンコウの特徴は全て備えています。ニシユメアンコウとスベスベラクダアンコウはチョウチンアンコウ上科では六十種以上の最大派閥を有すラクダアンコウ科に属します。スベスベラクダアンコウの体表がスベスベなのは言うまでもないですね。一方、L.amphirhamphusはこのめくれた上唇が特徴です。どうやって捕食するのか一度見てみたいものです。ちなみに長い竿は背中の後ろに伸びた鞘に収めることが出来るそうです。刀は鞘に、傘は傘袋に、箸は箸箱に…。チョウチンアンコウというと小さな雄が雌に寄生する生態が有名ですがこの三匹は一次付着型といって繁殖期だけ雄がガブっと雌の体に食らい付きます。でも一体化はせず時期が過ぎると離れていくそうです。雄はどうやって同類の雌を見分けるんでしょうね。やっぱフェロモンかなぁ。
1.Oneirodes macrosteus
 ニシユメアンコウ
 21p

2.Lasiognathus amphirhamphus
 タウマティクテュス科
 16p

3.Chaenophryne longiceps
 スベスベラクダアンコウ
 25p