上部漸深層遊泳魚
|
ヒゲが光る深海魚は多くいますがヒレが光るのは珍しいのではないでしょうか。ホウライエソの背びれ、ミツイホシエソの胸びれはそれぞれ一本の先端を光らせることができます。ところがこのC.pliopterusは立派な発光ヒゲに加えて、胸びれも数本が糸状に伸びてその途中に膨らんだ発光器を備えています。体の側面にもずらりと豆電球を並べているのでなかなか派手好きです。体自体が黒っぽいので尚更きらびやかさが際立つかもしれませんね。クロハナメイワシは他のハナメイワシの仲間と同じように胸びれの上に袋状の器官があります。ここから発光液を噴出するんだと思われます。お腹にも帯状の発光器が決まった間隔で配置されています。何か意味のある並びなんでしょうかね。スキバクロボウズギスには発光器がありませんが大きな口と牙がおびき寄せ型とは違うアクティブな印象を受けます。ヒレナガホテイエソは下顎が受け口で湾曲しているから笑っているように見えます。最初に紹介した同じホテイエソ科のC.pliopterusとは印象がだいぶ違って穏やかな感じがします。胸びれそのものがありませんが眼の後に目立つ発光器があります。これらは全て大西洋に分布しています。 |
1.Chirostomias pliopterus ホテイエソ科 21p 2.Sagamichthys schnakenbecki クロハナメイワシ 27p 3.Chiasmodon bolangeri スキバクロボウズギス 14p 4.Photonectes gracilis ヒレナガホテイエソ 21p |
||