1942年ドイツで制式採用の汎用機関銃。(マシーネン・ゲヴェーア42)
設計はグロフスク社。製造はグロフスク社、モーゼル社、シュタイアー社。

口径:8mmマウザー(7.92mm*51小銃弾)
全長:1220mm
重量:11.6kg(本体)
装弾:ベルトリンク給弾&ドラム・マガジン両用
作動:ショート・リコイル(短反動)&ガストラップ・リコイルブースター兼用
閉鎖:機械式フル・ローラー・ロッキング
冷却:空冷
発射速度(連射速度):毎分1,200~1,500発(可変)、のちに毎分1,800発モデルあり

そのままでバイポット(附属折りたたみ式2脚)を使い軽機関銃として、
オプションのトライポッド(3脚)を使い重機関銃としても使用が可能な
汎用機関銃としてMG34の後継として開発。
切削加工が多かったMG34の半分の資材と労力を目的として設計され
多くの部品をプレス加工で製造できるようにした。費用もMG34の半額以下だった。
ただし、当時のドイツの高いプレス技術と加工公差だからこそ出来たことで
日本だけでなくアメリカでも難しい技術だった。

毎秒20~30発の7.92mm小銃弾を連射できる性能があり、猛烈な
連射速度から連合国側からはヒトラーの電気ノコギリとあだなされ、
また、おそれられた。(当時の日本軍の九二式重機関銃が毎分450発だったことと
比較すると、如何に凄まじい連射速度なのか理解できる)

国防軍に優先して支給され、のちに武装親衛隊に支給されるようになる。
銃身は右にハッチをスイングアウトさせると簡単に交換でき、慣れれば
数秒で交換できる。
(過熱と摩耗損傷を抑えるために複数の銃身を携行することが一般的だった。
 後期型では損傷を出来るだけ抑えるために銃身内部は硬質クローム・メッキ
 が施されていた)

銃口部のガス・トラップを廻すと、取り込む火薬燃焼ガスの量を調節でき、
前後動する銃身の加速量を調節して連射速度を可変できた)

現在でも使用している国々は多く、MG3として使用弾薬は異なるものの
製造も続けられて現役である。

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