実はこのコーナー、ずうっと前から自分の心の中で、やろうかなあ!!、どないしょうかなあ!!、と思い悩んでいたのです。
そんな時に、2004年6月4日から6日にかけて行われた、「楽器挫折者救済クリニック」に参加させていただいた際、とある人から「ぜひともこの企画やってよ!!」とのご助言をいただいたのです。
その方に勇気付けていただき、今回「いい音求めて一人旅!!」というテーマに沿いながら進めていきたいと思います。
僕にこの企画をやるように勇気付けてくださった方、本当に有難うございました!!
主に「自分に合ったギター(一部、鍵盤楽器などの話題に発展している所もありますがご容赦ください)」を、
「出来るだけお手頃な価格で」、そして「自分が気に入ったお店で」購入する方法、について、自分の体験を交えながら考察してみたいと思います!!
「音」を重視して楽器選びを行っていく過程では、どうしても自己主観が入ってしまって、視覚に障害のある人たちの立場での意見が中心になってしまう部分が多く出てくると思います。
ですが、音楽や楽器を愛しておられる、健常者の方々にとりましても、少しでも参考になればと希望しております。
まずは、お店の選定から始めていきましょう!!
キーボードやドラム、ピアノなどの他の楽器を扱うお店に関しても共通のことが言えるのですが、特に我々視覚に障害のある人たちにとっては、楽器選びには「音」を聴きながら選んでいくことが大事になってくるのです。
以前、京都市内のほぼ中心部を歩いていて、楽器店で試奏をさせていただこうと思ってそのお店に入りました。
一人しかいなかった店員から返ってきた答えはこうでした。
「あのう、触られると破損する恐れがあるのでやめてください!!」
ここまでは、楽器を大事にする、という観点から考えれば、納得がいきます。
店員さんにお願いし、希望のギターを出してきてもらう、という方法を取れば良かったかも、との反省材料になったことは事実ですが!!
ですが、とあるギターを手にした時の反応については唖然としました。
「購入目的であるならば、試奏はできますが!!」とのこと。
「音」を楽しもうと思って入った人にしてみれば、「一人の音を楽しみにしてきている人」と捕らえられるのではなく、「商売の道具」として利用されそうになったといっても同然です。
ですので、そのお店に足を運ぶのはやめました。
これはまた別のお店によくあるお話ですが。
商品購入の参考にしようと思ってギターアンプで試奏していた時に、かなりの短い期間に、
しかも間をおかずに「どうですか、どうですか」とやたらと聴いてくる店員と出くわしたという経験もあります。
こちらは、そのアンプの「音」を聴きに来ているのであって、せかされに来ているのではありませんよ、と言いたい気持ちになったのを覚えています。
ゆっくりと試奏したかったのですが、おかげで時間も取れずに帰ってきた、という思いをしたこともありました。
お店にとって甚だご迷惑になってもお困りでしょうから、もうそのお店に行くのもやめようかと思っています。
アホほど高い交通費を出してまでその店に行くのも、お客としては本当にいやですからね!!
それではここで、「弾き語りをする人」という支点から、話を展開していきたいと思います。
僕も含めてですが、まずアコースティックギターを手にしながら、弾き語りをされる方も大変多くいらっしゃいます。
いかがでしょうか、「ギターの音」と「歌う声」という観点から考えていただければお分かりいただけると思いますが、
「声」と「音」との調子を調べてみられたい、と思われたこともおありかと思いますが、どうでしょうか!!
大阪に出向いて立ち寄ることの多い、とある楽器店の中の、アコースティックギターなどを扱っているフロアで、気になったギターを手にしてみました。
お気に入りのアーティストの曲を、歌っている声と音の調子を観察してみようと思い、やり始めたまでは良かったのですが、店員から返ってきた言葉はどんなものだったと思われるでしょうか!!
「歌はやめてください!!」
そう、こんな言葉だったのです。
多くのお客さんがいて、「ギターの音」のみを観察する目的で訪れられた人もいる、というその店員の言い分も分からないわけではないのですが、
弾き語りをする人の立場に立って言わせてもらえば、やはり「声」と「音」の調子は、落ち着いてじっくりと観察してみたいものには変わりはありません。
価格はこれこれだと突きつけられましたが、そんなお店にはもう寄りたくはありませんし、
そんなお店での購入なんてもってのほか!!だという思いがあり、逃げるようにそのフロアを立ち去ったことは、今でも忘れてはならないことだと思っています。
「弾き語り」といえば、ピアノなどの鍵盤楽器を使いながら演奏される人も多くいらっしゃいますが、
ピアノその他の鍵盤楽器を扱うお店に関しても、やはり同じようなことがいえると、僕は思っています。
と言っている僕も、ここ1〜2年間の間に、ピアノなどでの弾き語りもやり始めてしまったわけではあるんですけれども!!
またまたギターのお話に戻りまして!!
逆に、置いてあるギターは少なくとも、ギターの話題も含め様々な話題に花を咲かせることの出来る店長さんがおられるお店に足を運んだ結果、
いろいろなギターをひかせていただき、「音」を楽しませていただくことが出来ました。
ちなみに、そのお店にお客さんがあまりいらっしゃらない時には、店長さんとセッションさせていただくこともしばしばありますよ!!
このように考えていくと、お店を選ぶのにはかなり時間がかかりそうです。
自分が納得して楽器に触れることが出来て、楽器たちとの新たな出会いが作れて、そして新しい発見材料を見つけることが出来て、
購入して良かったなと思える、我々にとって本当に信頼のおけるお店を選ぶ、ということは大変に重要なのです。
お店選びには、「いくら時間がかかっても時間がかかり過ぎる」、ということはないんですから。
そのポイントとしては、次のようなことがいえるでしょう。
店員さんが積極的に試奏の準備をすぐにしてくれるかどうか。
時々見回りに来てもらいながら、楽器に関する質問を受ける姿勢が見られるかどうか。
また、その間の取り方はどうか、客に対してせかし過ぎていないかどうか。
値段の話を持ちかける時に、店員がお客がどう反応するかを表情や声のトーンなどから読み取っているかどうか。
またその話を持ちかけるタイミングの取り方は妥当かどうか。
お客が尋ねる前に店員の方から先走って値段を述べているようなことはないかどうか、店員はお客が質問するのを最後まで待ってから述べるようにしているか。
話題豊富かどうか。
そして、お店によりますが、余力があれば曲をひいていて乗ってこられる店員さんがおられて、セッションの場が自然に出来てしまうような雰囲気かどうか!! (笑い)
あっ、そうそう!! 自宅から近いかどうか、あるいは交通機関を利用しながら出向いていきやすいかどうか、
最寄の駅、あるいはバス停などからそのお店までの道順が分かりやすくて、出向きやすいかどうか、というのも忘れてはならないポイントの一つかも知れませんよね!!
このようなポイントを押さえておかれれば、自分が納得のいく楽器購入のまず第1歩は確立されていきますね。
はい、おめでとうございまーす!!
っとここで終わればいいのですが、肝心の楽器はどういたしましょう。
お店が選定出来れば、お次は「自分に合った楽器」を選ばないといけませんね。
ここからは個人的な作業も導入されていくわけです。
ここからしばらく、またギターの話が続きますがお許しくださいませ!!
僕の場合、常に楽器紹介が載っているいろんなホームページに訪れて、新製品をチェックするように心がけています。
特にフェンダー製品がお気に入りなので、フェンダージャパン、フェンダーUSAなどのHP、あるいは、総輸入元である山野楽器のカタログのページに頻繁に遊びに行っております。
ですが、パソコンの音声を頼りに、スペック等の表記がされている文字列を辿っていくだけでは、あるいは写真を見ているだけでは、まだまだ心が落ち着かないでしょう。
「早く実物が見たい!!」という心を救済してくれるのが、数多く存在している楽器点ではないでしょうか。
例えば、フェンダーUSAから、「エスワンスイッチ」という、ピックアップを組み合わせるなどの方法によって、音の範囲を広げるためのスイッチ??が登載されたギターが出回り始めたとしましょう。
三つのシングルコイルのピックアップが搭載されている種類のもの、ハムバッカーが載っているもの、など、
様々なピックアップの配列がされているギターがありますが、ホームページに掲載されているギターは本の一部であったり、また、実物として見たことのあるモデルがHPに掲載されていない、という場合も多々あるでしょう。
自分が求めているモデルのギターが新製品であれば、
例えば「フロントライン」((株)山野楽器さんのフェンダー製品に関する情報が扱われているカタログは、このように呼ばれていますが、
他のメーカーなどが発行しているカタログに関しては分かっておりません。)と呼ばれるカタログや、各メーカーのHPなどにそのモデルが掲載されるのを心待ちにするのもいいんですけど、
いち早く実物に触れたいとの気持ちが高ぶるのならば、時間をかけてもいいですから、全国各地で、よく出向きそうな地方を選んでその地域の楽器店を回っていく方が効率的でしょう。
事実、僕は東京や大阪に出向いた時に、上記モデルも含めて、いろんなギターの音を聴くために、あちこちの楽器店を回るように心がけてもいます。
そしたら、HPで見たことのないようなモデルのギターの音が聴けたり、実際に手で触れて、ギターがどんな作りになっているのか、などを調べることも出来ましたから。
お店をいろいろと回ることで、上記のようなラッキーなことだけではなく、新しい人と出会ってお友達の輪を広げることも出来るのです。
その人たちとの音楽談義、あるいはギター談義に花を咲かせていくなかで、自分自身の音楽性の向上や、楽器選びにもさらに拍車がかかることは間違いないでしょう。
後、ギターの構造から考えて、選ぶポイントとしては、次のようなことがいえるでしょう。
弦を支える、ストリングガイドが在るかどうか。
トレモロアームが付いているかどうか。
スイッチ類の操作性は使いやすいものかどうか。
ブリッジとバックパネルの形状はどのようなものか。 (弦交換のやりやすさに影響してくると思います)。
シールドコードはさしやすいかどうか。
ネックやボディー、ヘッドなどを考えて、お気に入りの形のギターかどうか。
どんなケースが付属されてくるのか。
(ハードケースが付属してくる、フェンダーUSA製のエレキギターの場合、シールドコードやストラップもほとんどの場合付いてきています)。
それから、お店によって価格も変わってくるので、その辺りも十分にチェックしていかれるのもいいかも知れません。
最後に、エレキギターをプレイしていく上で大切なのが、やはりアンプでしょう。
ここでは簡単に、選択のポイントのみに絞って話をしましょう。
ちなみに、僕は以下に上げるポイントを重視し、フェンダーUSAのデジタルアンプを選びました。
スイッチの数が多いかどうか。
アンプによって、一台で沢山のお気に入りの音色を作って演奏することが出来るかどうか。 (コーラスやリバーブ、ディレイなどのエフェクト音が出せるかどうか)。
足踏みでコントロールすることの出来るスイッチがあるかどうか。
最大出力はいくらか。
キャスターはあるのかどうか。
エレアコを繋いだ時に、生のアコギに近い音が出せるかどうか。
安全に使いやすいアンプかどうか。
(真空管アンプの場合、特にアンプが稼動している時に誤って真空管部分に手が触れてしまった場合、火傷する恐れがあります)。
僕の場合、上記の基準が達成されていたので、今でもこのアンプを快適に使わせていただいています!!
以上、ここまでざっと思い付くまま簡単に話してきましたが、皆様にとりましてご参考になりましたでしょうか。
とにかく今言えることは、「楽器店や楽器そのものを選びには、時間がかかり過ぎるということはない」、ということです。
繰り返しになりますが、本当に高いお買い物をするわけですから、自分の気に入ったお店で、お手頃な価格で、自分に合った製品を、納得のいく形で購入していくことが大事なのです。
この文章が皆様のこれからの楽器選びに少しでもお役に立てば、これ以上の喜びはありません。
分かりにくい点、読みづらい点、などがありましたら、メールや掲示板などでご質問やご意見などをいただければ幸いです。
なお、「自分に合った楽器の選び方」に関しては、興味深くておもしろいページもありますので、合わせて参考にしていただければ幸いです。
また気づいた点、おもしろいポイント等があれば、随時追加させていただきたいと思いますし、皆様の方からもどんどんご提案いただければ嬉しいです!!
最後までお読みいただき、本当に有難うございました!!
ではでは、また!!
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