6年前の暑い夏の日・・・動物病院の裏で子犬の声が聞こえる・・・もしや?まさかネ〜!!と言いながらスタッフが偵察に出てみるとハスキーの子犬が裏の今では珍しい木製の電信柱につながれていました。
買い物にでも行っている間、ちょっとつながれているのかな?と思っていましたが、夕方になっても飼主が現れる様子もなく、子犬はまだクンクン鳴いている・・・誰も迎えに来ない・・・。
まさか?まさかね〜??本当?!置いていかれてしまった!!捨てられたんだ・・・。スタッフ一同、あ然。
思えばハスキー流行全盛期の頃でした。
放ってもおけず、仕方がないので、とりあえず病院の中に入れてあげました。これがチャスケとの出会いです。


若かりし頃のチャスケ。ちょっと色が濃いですね。

ャスケは、パッと見はハスキーですが、ハスキーにあるまじき つぶらな瞳 と、精悍さに欠けた顔をしていたため、ハスキーならぬパスキーと呼ばれて からかわれることもしばしば・・・。そんな可愛いチャスケ君ですが、最初から病院の居候として置かれた訳ではなく、初めは「たずね犬」として飼主を探し→それでも現れないため「里親探し」に変更されました。

私の勤める病院は院長を含めスタッフ全員が女性のため、チャスケは男嫌いのちょっとシャイな性格に育ってしまいました。里親探しをしている間も「飼いたい」と言う人も現れたのですが、「男の人じゃ駄目」「犬を飼うのが初めての人はいまいち」などと思っていたら、話は流れ、結局売れ残ってしまったのでした。

おまぬけ顔  なさけな〜い

の後、それじゃぁ献血犬として働いてもらいましょうと居候として病院に置かれる事になったのですが、血液検査の結果、献血犬として「すべての犬には献血できない血液型」と言うのが判明してしまいました。
そのため彼の仕事は年1回の小学校で行われる「動物ふれあい教室」のみと相成ったのでした。
・・・男の人はダメでも男の子はOKなのね。
ちょっとりりしいチャスケ君
チャスケ君のエピソード

病院のケージが大好き。自分の家と認識しているのか「ハウス」の号令は一発。
ただしおトイレトレーニングに失敗したためケージの中でウンチフミフミしちゃうが悩みの種。
枕が変わると寝られない神経質な面もあり、お泊りに出かけても一晩中起きていて、翌日の車の中で舟をこぐ始末。
おなじ居候のアンちゃん(♀)にはかなわず、でもアンちゃんがいないと元気がなくなってしまいます。
こんなチャスケ君ですが、もし病院で見かけた時は優しく声をかけてやって下さい。

クリスマスバージョン