〜 友在りて我 〜 友を呼ぶ歌
すると雨が 1) ふたりの 草が 喧嘩した どちらの 草も
譲らない 野原は 急に
ざわめいて 重苦しさが 漂った 小さな 虫さえ
戸惑って どちらに 着くか 苦しんだ ※ すると雨が 雨が 雨が 雨が ポツリ ポツリ ポツリと 始まった すると雨が 雨が 雨が 雨が どちらも 選ばず 降りだした 2) ふたりの 石が 喧嘩した どちらの 石も
譲らない 川原は 急に
むせかえり 熱気に 蝉も
鳴き止んだ 淵の 魚も うろたえて 石らの 怒りに おののいた ※ 繰り返し 3) ふたりの 山が 喧嘩した どちらの 山も
譲らない 林は またかと 身を伏せて もやに 隠れて ささやいた 山の 鳥らも 呆れ果て 谷の ほこらへ 逃げ出した ※ 繰り返し そうだ雨が 雨が 雨が 雨が どちらも 選ばず 降り出した |