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鍼治療で使用される鍼と医療現場で使用される注射針の太さと痛み関係について

鍼治療用の鍼

鍼灸施術で使用される”鍼”のイメージは、輸血、採血や皮下注射など医療現場で使用されている注射のイメージよって多くの人に誤解されているように感じています。

ここでは、注射や鍼治療において使用される鍼の太さと注射や鍼治療を受ける方が感じる痛みについて考察していきます。

注射の用途と針の太さと痛みの関係について

注射針は液体を注入するため、針の中が空洞になっています。

注射針の先端部分

注射針は外径が細ければ細いほど痛みが少なくなります。一方、外径が細いほど内径も細くなるので注射するのに力が必要になります。

注射する液体の粘度が高くなると注射器を押すのに大きい力が必要になります。

ですから、少量を筋肉注射する時は細い針、ある程度の量を血管注射したり点滴するようなときは太い針が使用されています。

注射針の規格についての詳しい説明は以下のHPをお薦めします。

chushaHP

針施術用鍼の太さと痛みの関係について

鍼施術用の鍼は、注射針と異なり鍼先に空洞が無いので、より細い先端になっています。

鍼治療用の鍼の先端

鍼施術用の鍼は構造上、注射針より細い先端を作ることが可能です。

実際鍼治療でよく使われる鍼の太さは直径0.14〜0.2mm位であり、採血などで使われる注射の外径が0.7〜0.9mm(20〜22G)であることを考えると、その太さは1/3以下になります。

したがって、鍼施術用の鍼は注射針に比較して痛みが少ないといって良いと思います。

以下に鍼施術用の鍼の太さの一覧表を示します。

鍼の太さ一覧表
名称
太さ(直径)
よく使用される場所
0号針
0.14mm
顔面
1号針
0.16mm
2号針
0.18mm
全身
3号針
0.20mm
4号針
0.22mm
5号針
0.24mm
腰、臀部
6号針
0.26mm
7号針
0.28mm
8号針
0.30mm
9号針
0.32mm
10号針
0.34mm

日本国内では10号針(直径0.34mm)までが主流ですが、中国では直径0.46mm位の針が使われることがあります。

さらに、ヨーロッパの鍼灸施術で使用されている針はさらに直径が太いものが使用されることがあるそうです。

鍼の太さと利用者への刺激量

細い鍼で施術すれば、利用者様が刺針に伴う痛みを訴えることは少なくなります。

一方、より細い鍼で施術するには、施術者の刺針技術が必要です。技術に関係なく施術をしようとするとどうしても直径の太い鍼を使うことになります。

痛みのない施術には、日本人特有の器用さが重要な役割を果たしているのです。

注射針と鍼施術用鍼の太さ比べ

以下に代表的な注射針と鍼施術用の鍼との太さを比較した図を示します。

注射針と鍼施術用の鍼の太さ比べ
番号 用途 外径 or 直径 内径
輸血用針(18G) 1.20mm 0.94mm
採血用針(22G) 0.70mm 0.48mm
皮下注射用(25G) 0.50mm 0.32mm
鍼施術用鍼(2番) 0.18mm
鍼施術用鍼(0番) 0.14mm

4番の鍼施術用の2番鍼は鍼施術で使用される頻度が高いものです。

5番の0番鍼は主に顔や弱刺激を必要とする場合に用いられる鍼です。

世界で一番細い注射針

近年、注射針の太さを巡っては技術的な進化よってより細い注射針は開発されているようです。

美容整形の世界でヒアルロン酸注入用として使用されている注射針なのですが、現時点で世界で一番細い注射針で35G(外径:0.15mm,内径:0.10mm)だそうです。

この世界で一番細い注射針(エンジェニードル)については以下のサイトを参照してください

ヒアルロン酸注入に強い味方 「痛くない、腫れない注射針」について

静岡でエンジェニードルを採用したクリニックについて

まとめ

鍼の太さは細い方が刺鍼時の痛みは少ないとされています。

現時点では美容整形の世界で使用される世界で一番細い注射針より、鍼灸施術用の鍼(0番鍼)は更に細くなっています。

予防接種や採血など我々がお世話になる注射に使用される注射針の太さ(外径)は鍼灸施術用鍼の直径に比べ3倍以上であり、鍼灸施術用の鍼は注射針に比べて刺鍼時の痛みが少ないと言えます。

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