肩こりとは
肩こり は首から両肩周りが詰まったような、こわばったような不快感、重苦しさや痛みに至る症候の総称とされています。
肩こりの原因
同一姿勢による頚肩周辺の筋肉の持続的な緊張
頚肩周辺の筋力低下
交通事故やスポーツ外傷など脊椎へのダメージ
加齢、不良姿勢、外傷、障害などによる頚椎の退行
精神的なストレス
肩こりのメカニズム
筋力低下に起因する循環不良
人類が二足歩行を始めた時点で肩こりと腰痛は宿命とも言われています。人類が二足歩行に移行したことで両手が体支える機能から解放され、自由に使えるようになりました。
腕を動かすの重要な肩関節は高い自由度を持った関節で、腕の骨である上腕骨と肩甲骨は靱帯と筋肉よってお互いを引き寄せるように形成されており、体幹とは肩甲骨の肩峰と鎖骨を介して胸鎖関節でつながっています。
成人の腕の重さは体重60kgの人で片腕約6〜7kg程度なので、両腕で12〜14kgになります。我々はこの重量を年齢性別、筋力の強弱にかかわらず、支え続ける必要があります。
また、頚部も肩こりの主役となりますが、頚部が支える頭部の重さは3〜4kgと言われていますので、二足歩行をし始めた時点で頭部と両手を自由に動かす為に私達は姿勢や上肢を支える筋力と自由に動かす為の筋力が必要なのです。
運動不足が深刻化してくると緩やかに全身の筋力低下が進みます。筋力が低下しても姿勢保持したり両腕や頭部の重量を支えたり動かしたりしなければいけないので、体の筋肉は常に収縮した状態に陥りやすくなり結果的に肩こりにつながります
外傷
交通事故によるむち打ち損傷、胸郭出口症候群や格闘技などのコンタクトスポーツ時に見られる頚椎挫屈、頚椎棘突起骨折など外部からの強い力によって頚部がダメージを受けた場合、人体は受傷箇所を守るために周囲の筋肉の緊張させて患部を守ろうとします。
その結果、肩こりにつながりますが外力によって受けたダメージから体を守るために頚肩周辺の筋緊張が高まってるとう点で筋力低下に起因する場合と区別します。
ただし、受傷後のリハビリを経ても筋力低下を招いてしまうこともあり、筋力低下による循環不良を併発することもある。
ストレス
これまで挙げてきた要因とは関係なく、精神的なストレスを受けた緊張状態におかれるとやはり頚肩周辺は緊張し易くなります。
”肩こり”は様々な要因で起こりうる簡単には語れない症状なのです。
肩こり対策
適応、不適応の鑑別
肩こりは様々な要因で生じるので、それぞれの要因に合った解決策が必要だと思っています。
特に、悪性腫瘍や心臓疾患など内臓疾患に原因があるような肩こりは、早期発見、早期治療が重要です。こうした疾患が疑われるお客様についてはまず、医師への相談をお薦めしています。
交通事故によるむち打ち損傷や胸郭出口症候群や頚部のスポーツ障害の受傷経験がある場合、症状の緩和、残存機能の維持を目的に施術をしています。
持続的な筋肉の緊張による循環不良や精神的な緊張に由来する肩こりの場合、鍼灸、マッサージ、ストレッチや筋トレが有効になります。
肩こりと無縁な体のために
鍼灸やマッサージは確かに肩こりを緩和し、体の緊張を解きほぐしてくれますが、肩こりに至る環境や生活習慣に目を向けずに根本的な解決は無いと考えています。
自分の施術や会話を通じて肩こりの根本的な解決の手助けができれば良いと考えております。