鍼施術用鍼の材質について
鍼施術で使用する鍼(豪鍼)の材質は、金、銀とステンレス(SUS304)がよく知られています。
金、銀製の鍼は、古くから鍼施術に使用されてきました。これらの鍼は、素材の特性上、細く、そして柔らかい鍼であり、被験者への刺鍼によるダメージが少なくなっています。そのため、一部の施術者は今でも好んで使用しています。
一方、金、銀製の鍼は、その特性故に施術者には高い刺鍼技術が必要です。未熟な施術者が使用すると、確実な施鍼すらできません。
また、金、銀製の鍼は、煮沸滅菌をして繰り返し使うので、衛生面での清潔さを徹底しようとすると、どうしても使い捨てタイプのステンレス製の鍼に比較すると施術時に清潔を確保し難いといえます。
アメリカでは、上記のような理由から鍼施術に使用される鍼を「全て一回限りの使い捨てでステンレス製の鍼」と規定されています。
「使い捨て鍼」から「単回使用豪鍼」へ
我が国でも平成17年4月の改正薬事法施行により従来までの使い捨て鍼を意味するディスポーザブル鍼を「単回使用豪鍼」の表現に変え、一回の使用に限り品質を保証するという形に変わっています。
この変更は、施術者が使用する鍼を何回使うかを規定したものではなく、鍼を製造する側の品質保証の範囲を限定したものとされています。
この変更によって、現在の鍼治療の姿は大きく変わることになりました。
これまでのディスポーザブル鍼のように具体的な制限の無い「使い捨てにする鍼」から改正薬事法で示された品質保証を守り、医療機器として添付文章により「再使用禁止」が明記された「単回使用豪鍼」への移行は、お客様に衛生的で安全な鍼施術を受けていただくために当然の時流といえます。
たとえ金、銀製の鍼に優れた特性があったとしても、現在の衛生観念に照らしてみてお客様を納得させることが難しいのではあれば、林治療院は金、銀製の鍼は使用しません。
安全かつ衛生的な施術を徹底するために林治療院は、すべてステンレス製の「単回使用豪鍼」で施術をしています。