紀州犬
KISHU

【原産国】日本
【起源】古代
【体重】46.0〜52.0kg
【体高】20.0〜30.0cm

【犬種の歴史】
日本古来の犬種で、ルーツは紀元前までさかのぼるといわれる。もともと三重県や和歌山県などの紀伊半島を中心に、山間の猟師たちを手伝ってイノシシ狩りなどに活躍していた。また修行にでた空海(引法大師)が道に迷った際に、2頭の紀州犬が現れて高野山へと導いたといういい伝えも残っている。1934年に天然記念物に指定される。
 紀州犬

【外見的特長】
よく引き締まった腹部や水平な背、幅広の腰と、均整のとれた美しいプロポーションをもっている。その体形は、しっかりした骨格と発達した筋肉によってつくられたものといえるだろう。引き締まった唇、ややつり上がった三角形の目の瞳は暗褐色、ピンと立って前傾した三角形の耳をもち、頭蓋の中央から広い額に向けて額溝が走り、まっすぐな鼻筋をより強調している。被毛はまっすぐで硬い上毛と、密に生えた下毛でおおわれている。鼻の色は基本的に黒だが、毛色が白の場合は肉色も認められている。

【性格】
警戒心は強いが、飼い主には忠実で従順である。勇敢で行動的という日本犬独特の性格を備え、動作は俊敏で活動的。もち前の警戒心により、知らない人や周りの物事に対しては十分警戒する面があり、番犬として適している。優れた持久力と何事にもへこたれない粘り強さは、まさに獣猟犬ならではといえるだろう。

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