Colin Bass

公式サイトには相当数の関係作品が掲載されています。ググると更にとんでもない数のアルバムがヒットしますが、特にワールド・ミュージック系の音源は追いきれてません。
宮崎駿も、「ゴート札とColin Bassのディスコグラフィーには手を出すな !」と言ったとか言わなかったとか..

キャリア初期 (1970年代)


■ Long Nights of Summer, The Elmer Gantry’s Velvet Opera Anthology (2022年) /Elmer Gantry’s Velvet Opera : 写真上段
■ Seriously Speaking (1975年) / Clancy : 下段左 :
■ Every Day (1976年) / Clancy : 下段中 :
■ Germany-77 (2007年) / Steve Hillage : 下段右 
プロとしてのバンド活動は、1968年頃、The Krisisに始まるようだが、そこでの公式音源は無く、続いて加入したVelvet Operaにて1970年にリリースしたシングル盤 (She Keeps Giving Me These Feelings / There's a Hole in My Pocket)が記念すべきレコード・デビューとなった。2022年に発売されたVelvet Operaのアンソロジーには、このシングルとBBC Radio Oneで演奏した「She Keeps Giving Me These Feelings」がボーナス・トラックとして収録されている。
その後、Ernie GrahamらとClancyを結成し、1975年に「Seriously Speaking」、76年に「Every Day」というタイトルのアルバムを発表した。どちらもファンキーでスワンブ的ごった煮感が楽しい好作品だが、CD化されていないようだ。
1976年から77年にかけてはSteve Hillageのツアーに参加するが、この際のライブ音源は「Live Herald」のタイトルで1979年にリリースされている。こちらのアルバムについては、私は未購入だが、同時期の独TV放送用スタジオ・ライブ映像を収録したDVD「Germany-77」を持っています。(長髪髭面でビックリ! )

その後はJim Cuomoが率いるThe Casual Bandを経て、Camelへ加入することに。

Camel加入  (1979年〜1981年、1984年)

1979年にCamelに加入し、「I Can See Your House from Here」(1979年)と「Nude」(1981年)を発表する。その後、フランスでJim Cuomoと行動を共にするが、「The Single Factor」(1982年)に続くスタジオ作品の「Stationary Traveller」(1984年)発売後のツアーから再びCamelに復帰した。
しかしながら、しばらくしてCamelは自然消滅のような状態となった。


旧友との共演  (1980年代)

Andy Wardの離脱もあり、この頃のCamelは色々とごたついていた。そうした影響もあってか、前述のとおり、Colin BassのCamelへの参加も断続的なものとなったようだ。
Camelから離れた間には、キャリア初期の友人達のアルバム制作に参加するなどしていたようだ。


■ Ajomase (1980年) / Gasper Lawal : 写真左
■ Abiosunni (1985年) / Gasper Lawal : 写真右 
Gasper Lawalはナイジェリア出身のアフリカン・パーカッション奏者だが、Ginger Baker's Air Forceに名を連ねるなど、ロック界とも幅広く交流していた。Colin BassとはClancyでのバンド・メイトであった。ちなみに、その縁でGasper Lawalは、Camelの「Nude」(1981年) にゲスト参加している。
Gasper Lawalの1stソロ作「Ajomase」(1980年)へは、Colin Bassがベースで参加している。なんとJim Cuomoもクレジットされている。
2ndの「Abiosunni」 (1985年)は、Orlando Julius (sax)やOlalekan Babalola (per)といったナイジェリアの大物アーティストを筆頭に、前作以上に大勢のアフリカ系ミュージャンがバックを固めているが、そうした中、Colin Bassは6曲中5曲でベースやピアノを演奏している。また、ClancyのDave Vasco、更にはThe Casual BandのOllie Marland、3 Mustaphas 3のBen Mandelson (Hijaz Mustapha)の名前も見ることができる。
1stの「Ajomase」、2ndの「Abiosunni」、どちらもブリミティブなパーカッションに西洋楽器が乗るトランス感あふれる好作品だが、残念ながらCD化されていないようだ。

 ※左のCDはナイジェリア・ミュージシャンのコンピ盤「Nigeria 70」で、Gasper Lawalの1stからヒット曲「Kita-Kita」が収録されている。ブックレットには、「以前に人々がやったことのある音楽はやりたくなかった。 JujuでもAfrobeatでもないけどヨルバ語で歌いたかった。」というようなコメントが掲載されている。ナイジェリアのポピュラー・ミュージックに 新境地を開きたかったのだろう。ブックレットからのついでの蘊蓄ですが、1stはVangelisのスタジオでレコーディングしたそうです。
右のCDは英国レーベルのGlobe Styleから1991年にリリースされた3rdアルバム「Kadara」で、前2作と異なりジャズ・ソウル的色彩を帯びた洗練されたものになっている。アフリカの猥雑な真昼の雑踏から夜の砂漠に移ったような印象だ。


■ Jim Cuomo (1982年) / Jim Cuomo

Jim Cuomoは、フランスを拠点に活動した米国出身のジャズ・サックス奏者で、プログレ界隈では、Fireballetへの参加で知られているが、そもそも はイリノイ大学でHerbert Brunらに師事し、自身で作曲した実験的な曲をThe Spoils of Warなるバンドで披露していたという。
Colin Bassとの最初の接点は、Clancyのアルバムへのゲスト参加と思われる。レコーディングで知り合ったColin Bassを、後ちに自分のバンドに誘い、それがThe Casual Bandになったようだ。まもなくColin BassはCamelに加入するが、Camelへの断続的な参加の間、The Casual Bandでのバンド・メイトであるOllie Marlandと共にJim Cuomoのレコーディングに関わった。基本はJim Cuomoのソロ・パートをメインに据えたインスト作品だが、渋いジャケとは裏腹にファンキーなフュージョンで始まり驚かされる。ところが以後は南国・ア フリカ風味の軽快な曲が続き、最後はしっとりメロウなジャズで幕を閉じる。参加ミュージシャンを見ると仏英米の他にコンゴ、ガボン、マダガスカル、カメ ルーンと多国籍だ。インナースリーブに目をやるとアフリカが正面に来た地球儀が置かれている。個別の国々の音楽がどう反映しているかは私の音楽経験ではわ からないが、米国出身のJim Cuomoがアフリカの友人達の元を訪れ、再びフランスに戻る。そんな思惑の作品なのかもしれない。その後も二人は親交を結んでいたようだが、Jim Cuomoは2018年に逝去した。

※左のカラー写真にある4枚のCDのうち上段左は1999年にリリースされたThe Spoils of Warのセルフ・タイトル盤。1968年から70年頃の音源で、コンピュータによる電子音とサイケ・ロックのせめぎ合いだ。ブックレットにあるデータ穿孔 の苦労話が泣かせる。上段右はJim Cuomo主宰の別バンドMormosの「Great Wall of China」(1971年)。アシッド・フォークと紹介されるが、アコースティックな編成での実験的音楽との位置づけのようだ。下段左は Fireballetの1stで「Night on bald Mountain」(1975年)。クラシックを題材としている点も含めてELP的。下段右は、1967年から2001年にかけてのJim Cuomoの電子音楽等をコンパイルしたCD「Ejazz」(2003年)。右のモノクロ写真はそのブックレットのもので、IBMのメインフレームのよう だ。80年代にはゲーム音楽の制作にも携わり、「Ejazz」にはAmiga(コモドール社のパソコン)で制作した曲も収録されている。振れ幅が大きく掴 みどころがない人だ。

3 Mustaphas 3  (1984年頃〜1991年)


■ Shopping (1987年) : 左のLP 
■ Heart of Uncle (1989年) : 右のLP
■ Soup of the Century (1990年)  : 下段のCD
ワールド・ミュージック作品のリリースに力を入れていた英国レーベルのGlobe Styleから、バルカン地方シェゲレリ村出身のMustaphaファミリーによるアルバムがリリースされると大ヒットし来日公演まで実施。ところが、こ の3 Mustaphas 3なるバンドは、Globe StyleのディレクターでもあったBen Mandelsonによって企画された実力派ミュージシャン達による覆面バンドだった....そんな冗談みたいな出来すぎた話に一枚噛んでいたのが Sabah Habas MustaphaことColin Bassでした。
3 Mustaphas 3については、私は左写真の3作品しか所有していません。この他にミニ・アルバムやシングルのコンピ盤やらライブ盤など色々リリースされているようですが、買わずじまいのままで今日に至っています。
 
※エスニックな音で世界を周遊しますが、「Soup of the Century」に至っては美空ひばりまで...

Camel再結成  (1991年〜)

90年代を迎え、待ちに待ったCamelの新譜「Dust and Dreams」 (1991年)が、キャメルプロダクションからの自主製作盤としてリリースされた。
もちろんColin Bassも参加しており、以後再結成Camelの屋台骨を支えてくれているのは周知のとおり。

しかしながら、Colin Bassの活動はここにとどまるものではなかった….

Sabah habas Mustapha名義でのソロ・共演作品 (1993年〜)

1998年に発表されたColin Bass名義の1stソロ作「An Outcast of the Islands」
には、「All titles composed by Colin Bass except track 7 Denpasar Moon Written by Sabah Habas Mustapha.」と記載されています。あくまで別人という建前のようです (笑
しかし、ソロ作品についてはSabah habas Mustapha名義の方が先だったんだと、今更ながら感慨に浸っています。


■ Denpasar Moon (1993年) / Sabah Habas Mustapha
Sabah Habas Mustapha名義での1stソロ。ジャカルタとクアラルンプールでの録音。西洋ポップスとダンドゥットなどの東南アジア・テイストとが上手くミクス チャされた好ボーカル作品となっている。私が所有しているのは、ジャケが変更されボーナストラックが追加された2004年再発盤。ブックレットの Denpasar Moon大ヒット秘話が面白い。

※左下のセピアな顔写真のものがオリジナルのジャケット


■ Jalan Kopo (1997年) / Sabah Habas Mustapha & The Jugala All Stars
The Jugala All Starsと銘打ったインドネシアのミュージャンを迎えての2nd。前作の延長線上にあるエスニックな歌物作品だが、曲によっては長尺のインスト部が挿入 されている。伝統楽器で疾走するThe Jugala All Starsの演奏は、もはやプログレかも。

※下段3人左からIsmet Ruchimat, Agus Supriaman, Asep


■ So La Li (2000年) / Sabah Habas Mustapha & The Jugala All Stars
更に現地ミュージャンとのコラボ度が高まり、より深くインドネシアの音楽世界に浸ることができるようになった。
特にインスト部のトランス感が素晴らしい。


Colin Bass名義でのソロ・共演作品 (1998年〜)

【スタジオ・アルバム】


■ An Outcast of the Islands (1998年)
ポーランド出身の英国人作家Joseph Conradの同名小説と自身の体験を題材に構成されたアルバム。Andrew Latimer、Dave Stewatrtに加えてQuidamのメンバーやPolish Jazz界の巨匠Wojtek Karolakをバックに擁し、後のソロ作と異なり、プログレ色が強いバンド・スタイルの作品となった。ガムランらしき民族楽器音やKim Burtonが編曲した弦楽四重奏曲、官能的なベース・ソロ曲も印象的だ。ColinらしさとCamelっぽさが上手くミクスチャされた好作品。
 
※LPも公式サイトで購入できます。


■ In the Meantime (2003年)
ジャケから受ける印象どおりの渋いボーカル曲集なのだが、細やかなアレンジに感心させられる。フォーク、ポップス、ブルース等々と曲調の幅が広く、Camelやワールド・ミュージック色が薄れた分、彼本来の音楽嗜好の一端が窺えるようで興味深い。


■ At Wild End (2015年)
奏者には、Andrew Latimer、Dave Stewart、Ben Mandelson、Nigel Watson、Kim BurtonなどCamelや3 Mustaphas 3繋がり、旧知の名が見て取れる。そのせいか前作よりもリラックスした感じで、抑制されず伸び伸びとした歌声が嬉しい。冒頭の曲Return to Earthは、亡くなったGuy LeBlancに捧げたもの。ジャケ裏の窓に見えるLPにニヤリ。


■ Still (2020年) / Colin Bass and Daniel Biro
Daniel Biroは、実験的な音楽を扱う英国独立系レーベルSargassoを運営するキーボード・プレーヤー。Daniel Biroのアンビエントなシンセの伴奏が、Colin Bassのボーカル曲へ淡い儚さを添える。このアルバムは2018年に他界したJim Cuomoへ捧げられている。

※1977年、Daniel Biroが14歳の時に参加した音楽ワークショップの講師の一人がJim Cuomoで、その頃に彼が率いていたバンドがThe Casual Bandであったようだ。


■ More (2024年) / Colin Bass and Daniel Biro
Daniel Biroとの共作第二弾。内省的だった前作と比べ、Colin Bassのボーカルがより前面に出てきており、歌物作品としてリラックスして聴くことができるようになった。体調不良でCamel50周年ツアーを断念し たAndrew Latimerが5曲ゲスト参加している。

【ライブ・アルバム】


■ Live at Polskie Radio 3 (1999年)
ポーランドでのラジオ放送ライブで、バックはQuidamとAbraxasそしてDave Stewartの面々が務めている。ソロ作とCamelの曲がバランス良く選定されており、とっつきやすいColin Bass入門編最初の一枚といった感じか。


■ Live VOL.2 Acoustic Songs (2000年)
タイトルの通りアコギ、ピアノ、フルートの構成で、ポーランドで行われたアンプラグド・コンサートだ。
前掲アルバムと同様にソロ作とCamelの曲を演っている。Colinのボーカルをじっくり堪能できる。


■ Planetarium (2005年) / Colin Bass-Jozef Skrzek
ポーランドの老舗ジャズ・ロック・バンドSBBのキーボード奏者Jozef Skrzekとのジョイント・ライブ。アコースティックなColinの曲にも、分厚いシンセ音を被せてくるJozef Skrzekの「寄せない」伴奏は、逆に清々しいかも。


その他

その他のバンド活動や他アーティスト作品へのゲスト参加、更にプロデューサーとしてColin Bass、Sabah Habas Mustaphaのクレジットがあるアルバムを掲載してます。
最初に書きましたが、あくまで私の手持ちのみ、フル・リストではありませんので、誤解なきようお願いします。
※以下、Colin BassはCB、Sabah Habas MustaphaはSHMと表記します。


【アフリカ】


■ Jali Roll (1990年) / Dembo Konte, Kausu Kuyateh & Jali Roll Orchestra (Gambia/Senegal)
ガンビア出身のDembo Konteとセネガル出身のKausu Kuyateh、二人のKora奏者に、3 Mustaphas 3のメンツ3人(SHM、Hijaz Mustapha、Houzam Mustapha)が演奏に加わっている。Koraは西アフリカの伝統弦楽器で軽やかで細身の音色。素朴で楽しげなボーカルも良い。ロック寄りのドラムの フィルインが入った曲にちょっとビックリ。


■ Walk Like a Nubian (1991年) / Ali Hassan Kuban (Egypt)
Ali Hassan Kubanは、エジプト・スーダン国境付近のヌビア砂漠の音楽に、西洋ポップ・ミュージックをミックスした独自のスタイルで、国民的人気を得ていたとい う。80年代に国際的な認知度を得るに至った彼の世界進出盤第二弾が本作。昭和初期の民謡調歌謡曲を思わせるフレーズがあり、親近感がわく。SHM名義で のプロデュース。


■ Soul Makassar (2001年) / Tarika  (Madagascar)
マダガスカルのバンドの作品。南国らしい軽快なリズムだが、彼らの祖先の地インドネシア訪問時の出来事を記した歌が多い。自身の音楽ルーツを確認する作品 なのだろう。SHM名義でプロデュース。更に3曲でベース等を担当。最終曲にはIsmet Ruchimatらのインドネシアの奏者が参加している。

※帯には2001年3月度ワールド・ミュージック・チャート・ヨーロッパ第1位とあります。


■ Double Check (2006年) / Stella Chiweshe (Zimbabwe)
ジンバブエの女性親指ピアノ奏者Stella Chiwesheの2枚組CD。1枚目が新譜、2枚目は旧譜からのベスト盤となっており、SHMが参加した「Ambuya?」 (1987年)からは2曲、プロデュースを行った「Chisi」 (1990年)からは8曲が収録されている。明るい曲調だが、タイトルを見ると重く政治的な曲もあり複雑な心境になる。

※6枚のジャケ写真の上段左が「Ambuya?」、上段右が「Chisi」です。ちなみに右下の灰色のアルバム「Talking Mbira」 (2002年)にも、SHMがベースを弾いた曲があるようです。


■ Tarkat Tajje (2010年) / Etran Finatawa (Niger)
Etran Finatawaはニジェールのバンドで,ブルージーで素朴なアフリカン・ミュージック、いわゆる砂漠のブルーズを演じている。CBが、プロデュースに加 えてAdditional bass guitarでクレジットされている。帯の惹句を借りれば、リズムを磨き上げ完成度を高めてくれたようだ。ブルーズの原型を見るようで個人的には二重丸な 作品だ。


【東南アジア】


■ Rahwana's Cry (2005年) / Sambasunda (Indonesia)
「Jalan Kopo」や「So La Li」に参加したIsmet Ruchimatによるインドネシアの音楽集団。伝統音楽に依拠しつつも、疾走感あふれる現代的な音作りとなっている。プロデュースはCB。加えて、 SHM名義で1曲ベースを演奏している。ブックレットの解説や写真も担当しているようで、気合入りまくりの様子。


■ Java (2012年) / Sambasunda Quintet (Indonesia)
Sambasundaの精鋭5名で構成されたユニット。女声の穏やかな曲が多いが、古典やGugum Gumbira (Jugala Orchestraのリーダー)の曲とのことだ。まずは凛とした歌声に魅入られるが、Irish調のアレンジがあったりと油断ならない。プロデュースを CBが担当している。


【極東アジア】


■ Rikka (1991年) / Rinken Band
1990年代の全国的な沖縄音楽ブームを牽引した彼らの4曲入りミニ・アルバム。英でのライブと仏のブルージュ春のフェスティバル参加のツアー中にロンド ンでレコーディングされた。SHMらの3 Mustaphas 3のメンツ3人が参加しているのだが、クセ者相手にもブレないりんけんバンドに感心させられる。

※リーダーの照屋林賢はりんけんバンド以外にも、他アーティストとの共演、プロデュース、映画監督等様々な活動を行っている。写真は細野晴臣、久保田麻琴 とのユニットKALABISAのミニ・アルバム「Roochoo Gumbo Y2K」のジャケ裏。上段右黒服の女性はりんけんバンドの上原知子。


■ Hotel Istanbul (2001年) / Blue Asia
久保田麻琴らによるプロジェクトBlue Asiaによるホテル・シリーズ第二弾。全体として洗練されたモダンな音作りで、中東フレイヴァーのチルアウト作品といった趣だ。SHM名義で2曲ゲスト・ボーカルで参加している。


【欧州】


■ Neo Way (2002年) / Amarok
ポーランドのマルチ・ブレーヤーMichal Wojtasのプロジェクト。前半は穏やかな歌もの、後半は7部構成のインスト大作で作風はどこかMike Oldfield的。ゲストでCBが3曲歌っている。

※Michal WojtasはCBのソロ作「In the Meantime」(2003年)に参加しています。


■ When Worlds Collide (2005年) / Jenny Weisgerber
ドイツで活動するシンガー・ソング・ライター。
アコギやピアノによるシンプルな演奏をバックにした穏やかなボーカル曲集となっている。CBはプロデュースだけでなく、一部の曲では作詞や演奏参加している。


■ Ambitious Love (2009年) / Jenny Weisgerber  
6曲入りミニ・アルバム。前作よりも気だるく儚げな雰囲気が増し良くなった。CBがプロデュースとベース・シンセの演奏で参加している。
Thanksリストに、なぜかPrince RobinsonとDenis Clementの名前がある。


■ Pod Niebem Czas CD+DVD Edition (2009年) / Quidam
ポーランドのプログレ・バンドQuidamの2002年作「Pod Niebem Czas」(英題「The Time Beneath The Sky」)の2009年再発盤。付属のDVDにCBがゲスト参加した2003年のコンサートが収録されている。



■ Songs for the Future (2023年) / Laughing Stock
2017年結成のノルウェーのプログレ・バンドらしいのだが、本作はシンプルなフォーク・ソングやポップ・ロック曲集となっている。1曲だけだがCBがボーカルで参加している。


■ Messages From Afar: Second Nature (2024年) / Karfagen
ウクライナ出身のマルチ・ブレーヤーAntony Kaluginをリーダーとするシンフォ系・バンド。2017年作の「Messages From Afar: First Contact」の続編となっている。Sebastian Hardie的な音作りだ。CBが1曲ボーカルで参加している。

※かねてよりウクライナで制作を続けていたものを、ロシアによる侵攻の中、ポーランドへ拠点を移して仕上げたようだ。


【北米】


■ Almost from Sunrise (2007年) / Prince Robinson
ドイツ在住で活動しているブルーズ・ギタリストPrince Robinsonのアルバム。ホーンも入ってファンキー。CBがベースで全面参加している。2008年にはDenis Clementも加わり、Robinson, Bass & Clementとしてツアーを行った。


■ RBC (2009年)
Prince Robinson, CB, Denis Clement の3人によるバンド、RBCの1st。なんと、最後の曲がCloak and Dagger Man。ハードなアレンジに驚かされる。