Snow Gooseにまつわるあれやこれやを蒐集しました。
何せPaul Gallicoの人気作ですので、関連音源・グッズをはじめいろいろあります。
白雁物語
作者: Paul Gallico (1897-1976)
兵士たちは猟師にねらわれた鳥のように、砂浜に体をよせあいながらうずくまっているんだよ、フリス。
わたしたちがよくみつけては安息所につれてきてやった、狩りたてられて傷ついた鳥のようにだよ。
頭上には鉄のハヤブサや、タカや、大ハヤブサのような飛行機が飛んでいるのに兵士たちには、そのような鉄の猛鳥から身をかくす場所もないんだ。
何年もまえにきみが沼地でみつけて、わたしのところへつれてきた王女さまのように、その兵士たちは嵐のような敵軍に追われ、さんざんいためつけられて、とほうにくれているのだ。
わたしたちは王女さまをなおしてやっただろう。その兵士たちも助けが必要なんだよ。
偕成社 白雁物語 P247より
■ いわゆる「ダンケルクの悲劇」を背景に、少女フリーザと醜い画家ラヤダー の心の交流を描いた短編小説だ。
少女フリーザは、傷ついた白雁の手当てを画家ラヤダーに頼んだことから、彼との交流が始まる。
フリーザは彼のやさしい心に惹かれるようになるが、やがて、ラヤダーはフランスの港町ダンケルクでドイツ軍に包囲されたイギリス軍の救出に向かう。
フリーザは彼を待ちつづけるが、ある日、白雁が舞い降りるのを目にし彼の死を覚る。
※ ダンケルク~フランスの漁港
1940年、第2次世界大戦初期の戦闘で、英仏連合軍約34万人が、この地でドイツ軍に包囲されるという「ダンケルクの悲劇」が起こるが、イギリス艦隊の活躍により救出された。
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1971年にBBCテレビでドラマ化されたものです。このドラマは日本でもNHKで放送されました。
The Snow Goose
製作: 1971年
監督: Patric Garland
主演: Richard Harris (Rhayadar), Jenny Agutter (Frith)
音楽: Carl Davis
※音楽はCarl Davisが担当しており、彼のテレビ音楽集などに収録されています,
The Snow Goose (1976年)
Paul Gallico公認の音楽版The Snow Gooseです。
ロンドン・シンフォニー・オーケストラの演奏と朗読ですが、意外にも一部にバンド演奏の曲があります。
Paul Gallicoは企画・制作に関与はしたのですが、レコーディングの1ヶ月前に他界したとのことです。
演奏: London Symphonic Orchestra
指揮: Ed Welch
朗読: Spike Milligan
その他 Drums: Chris Karan & Barry Morgan, Guitar: Paul Keogh,Bass: Alan Jones & Victy Silva, Saw: Romeo Bertie, Fritha's Singing: Eleanor Keenan, Moog Synthesisers: David Lawson , Singers: Graham Bonnet & Victy Silva, Fritha's voice by Ludmila Nova
※左は市川染五郎(当時)、右はオーストラリアのオペラ・ミュージカル俳優Anthony Warlowが朗読を担当した別ヴァージョンです。
Kiwi Flute (1997年)
女性フルート奏者Alexa Stillのアルバム。
ニュージーランド出身の奏者でして、自国の作曲家4人の作品をNew Zealand Symphony Orchestraと共演してます。というわけで、ちょっと洒落たタイトルになってます。
John Ritchieが1982年に作曲したThe Snow Gooseを収録している。
■ Live 14.12.94 / Mirage
・元Camel & Caravanのメンバーの合体バンドのライブ盤です。アルバムThe Snow Gooseからは、Rhayader, Rhayader Goes to Townを収録しています。
■ Live Germany 1996 / Pete Bardens’ Mirage
・上記MirageのメンバーからAndy WardやCaravan組が抜けてBardensのバンドに変遷しています。同じく、アルバムThe Snow Gooseからは、Rhayader, Rhayader Goes to Townを収録しています。
■ Live in Mexico ’99 / Quidam
・ポーランドのバンドQuidamのメキシコでのライブ盤です。 The Snow Gooseの名曲、RhayaderとRhayader Goes to Townを演奏してくれてます。
■ Fuera de tiempo / Rockaphonica
・アルゼンチンのバンドの2006年デビュー作です。 Rhayader, Rhayader Goes to Townのほかに、Supertwisterも演ってます。
■ The Snow Goose / Magnetic Sound Machine
・イタリアのバンドMagnetic Sound MachineによるThe Snow Gooseの全曲演奏盤です。演奏に加えて、曲間で朗読が入ってます。
■ Highproject / Highproject
・70年代〜80年代チックな曲調のスウェーデンのプログレ・バンドです。4曲めに,Rhayader Goes to Townのカバーを収録しています。
■ Never Let Go – a Tribute to Camel / Ian Gothe, Fernando Perdomo
・Ian Gotheはアルメニア出身のマルチ・ミュージシャン、Fernando PerdomoはThe Dave Kerzner Bandなどで活躍しているセッション・ギタリストらしい。Camel前期70〜80年代の11曲をカバーしている。The Snow Gooseからは、Preparation、Rhayader、Sanctuary、Frithaの4曲が選定されている。
Back on the Streets / Gary Moore
コロシアム2でのDark Side of the Moogといい、けっこう駄洒落好きな人なのでしょうか?
1. Back on the Streets, 2. Don't Believe a Word, 3. Fanatical Fascists, 4. Flight of the Snow Moose (Instrumental), 5. Hurricane (Instrumental), 6. Song for Donna, 7. What Would You Rather Be or a Wasp (Instrumental), 8. Parisienne Walkways
タイトル:スノーグース
著者:ポール・ギャリコ(Paul Gallico)
訳者:片岡しのぶ
発行:あすなろ書房
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作者: 外園昌也
外園昌也さんの初期の作品にはプログレネタが満載です
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うっすらピンク色がのった白い花が咲くツタ性のバラSnow Gooseです