ヒガシジャーナル(2014年11月号)

勉強しているのに成果が出ない人の理由

勉強のやり方が間違っているのか?

 

 よく「勉強のやり方が分からない」と訴えてくる生徒がいます。その中には、単にやる気がなくて努力していないことを誤魔化すためにこのように言っている場合もありますが、本当に頑張っているにも関わらず、なかなか成果が出ないという生徒も少なからずいます。

  そういう生徒の勉強法はどのようなものか、何がいけないのか考えてみることにしましょう。

 

 

成果の出ない勉強の実例

 

 以下に挙げるのは、私たちが指導していて実際によく見る事例です。

 @社会などの暗記科目で、時間をかけてノートにきれいにまとめ直しているが、内容を覚えていない。
→覚えることが目的なら、「テスト」〜「できない部分を暗記」〜「テスト」〜「できない部分を暗記」と繰り返す方が効果的です。

A数学の宿題の答え合わせで、間違った計算問題の答えだけ赤ペンでノートに書いている。
→これでは後で見た時に何故その答えになるのか分かりません。最後の答えより、むしろ途中の式(自分が間違えたところ以降)こそ書いておくべきです。

B暗記していなくて空欄だらけのプリントに、赤ペンで解答を書き写しただけで勉強を終わらせてしまう。

   →赤ペンで書いた解答を覚えるのが目的なので、ようやく勉強のスタートラインに立った状態です。でも、そこで終わらせてしまう生徒が多いのです。

成果が出ない本当の理由

 

 彼らはどうしてこのような無意味な勉強をしてしまうのでしょうか。彼らに共通しているのは、「効果があるかどうかを意識していない」という点です。勉強の作業(ノートをまとめ直す、赤ペンで解答を写す)そのものが目的化してしまっているため、何のためにその作業をやっているのか、という最も大切な「勉強の目的や狙い」がすっぽり抜けてしまっているのです。
  勉強に目的や狙いがない生徒は、例えば先生に漢字練習で10回ずつ書きなさいと言われたら、ただ10回書くだけです。その結果漢字を覚えたかどうかまでは気にしません。また、テストの合格点が70点だと言われたら、70点取れればいいんだと安直に考えてしまいます。そこに自分の考えはありません。つまり、勉強の姿勢が完全に「受け身」なのです。
  成績の上がる人は、常に「この方法で本当に効果が出るのか?」と考えます。漢字練習1つとっても、「何回ぐらい書けば覚えるだろうか」という考え方をします。先生が10回と言ったとしても、「自分には20回必要だ」と思ったら20回練習するはずです。覚えることが目的であり、その手段として回数の設定があるからです。

   極端なことを言えば、勉強の方法が上手か下手かは、さほど重要ではありません。多少効率の悪い方法で勉強しても、最後に「・・・で、結局覚えたのか?」という点を気にする習慣さえあれば、勉強法も洗練されていくからです。

当塾の取り組み

 

 そういう訳で、当塾では勉強そのものだけでなく、勉強の方法や心構えまで含めて教えていこうと考えています。「飢えている人には魚をあげるだけでなく、魚の獲り方も教えてあげるべきだ」ということです。

     具体的には、授業後にガイダンスを行ったり、個別に面談して指導したりしていこうと思っています。反響や効果など、また別の機会にご報告させていただきたいと思います。